実態が見えない数字だと意味がない。経営に役立つ経理をめざす。プリペイドや商品券を売ったとき。

何のために経理をしますか。

2160915

役に立ってない試算表もある

会計事務所と契約していると
試算表というレポートを
受け取ることがあります。


この試算表は基準日時点
(今じゃなく、前月とか前々月)で
会社のお金などの財産の状況や
売上や経費、利益といった成績が
表されるものなので
とても大切な情報があります。


でも、
経営者の方とお話ししていると
試算表はあるけど、
あまり目を通していません、
見てもよく分かりません、
という声を聞くことが
少なくないです。


つまり、
役に立ってない試算表もある
ということですよね。

実態が見えない数字では意味がない。経営に役立つ経理をめざす。

経営者の方が
試算表というレポートを
あまり見ないというケースには
理由があります。


1. 情報量が多すぎてどこを見ればいいか分からない

2. 情報が古いので見ても意味がないと感じる

3. 経営の実態を表していない


1.や2.といった理由であれば
まだやることありますよね。


1.の情報量が多すぎるのであれば
会計事務所から
どこを見ればいいかを教えてもらう。


ポイントだけに絞った資料をもらう
ようにするなど。


2.の情報が古いのであれば
新しい情報を確認できる仕組みにする
ことも考えられます。


会計事務所など外部に
会計のデータ入力を依頼する
のではなく
クラウド会計など、
より手間の掛からない方法を使い
自社で会計データの登録などをする。


そして早く成績が分かる
仕組みを教えてもうらう


でも、問題となるのが
3.の実態を表していないケースです。


試算表の内容と実態が異なるということ。


あくまで実態に合わせて
経営に役立つ経理を目指したいものです。

プリペイドや商品券を売ったとき

試算表の内容と実態が異なる、
そんなことが起きる理由は
税金計算のルールに従うと
実態と合わなくなるケースが
あるためです。


試算表と実態が異なるケースの1つが
プリペイドや商品券を販売するケースです。


自社のサービスを
継続的に利用してもらうために
現金やクレジットカードじゃなく、
あらかじめ
プリペイドカードや商品券を
お客さんに買ってもらうことがあります。


お客さんが後日
プリペイドカードや商品券を使って
サービスを利用するケースです。


まず最初にお客さんに
プリペイドカードや商品券を
1万円分販売します。


すると1万円のお金が手元に入り、
売上1万円と記録することが多いです。


これは税金の計算では
プリペイドや商品券を売ったときに
売上として認識することが
原則になっているからです。


当然、試算表にも
同じように記載されます。

すると
この1万円は売上だし、
実際に手元に1万円あるので
使っていいのかな、
そう考えてしまいますよね。


でも、
本当はこの1万円には
手を付けない方がいいんです。


この1万円は将来商品を渡したり、
サービスをした時にもらうはずだったもの
を先にもらっただけだからです。


今この1万円を使ってしまうと
将来お金がなくなりますよね。


それを防ぐためにも
この1万円は売上ではなく、
将来の1万円を先にもらっただけ
という前受金(まえうけきん)
の認識をしておいた方がいいです。


1万円手元にあるけど
まだ手を付けてはいけない
ことが分かります。


こういった情報がある
レポートの方が
経営に役立ちますよね。

まとめ

今見ている試算表が
実態を表しているのか
もう1度確認してみましょう。

【編集後記】
税金のためだけの
経理の方法を
伝えるのではなく、
どのようにすれば
経営に役立つのかを踏まえた
経理の方法を
お伝えしていきたいですね。


【昨日の1日1新】
・ドリンクヨーグルト チアシード入り


【昨日の1日1捨】
・事務所にあった使っていないプラ容器

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