経営の実体が分かる会計データや決算書になるように。

より伝わるデータにしていきましょう。

20200525

会計データや決算書を日々、目にするからこそ

数字に係わる仕事をしているので
ほぼ毎日、会計の数字を
目にしていています。

会計ソフトのデータであったり、
Excelで作成している
キャッシュフローの計画表、
PDFで保存している決算書など。

形は様々ですが、
日々、数字を目にしていると、
その数字から、
より実体が分かるようにしたいな、
と感じるんです。

お客様の会計データを
チェックして修正したり、
こちらで追加登録したり上で、
税務署への申告のためだけの
データにならないように、
せっかくであれば
経営に活かせるようにしたい
ですよね。

実体が分かる会計データ、決算書になるように。

経営の実体が分かり、
経営に活かせるような
会計データ、決算書にするために
行っていることが

分かりやすい科目名で取引を集計する

ということです。

例えば、
こういった科目名を用意して
集計してするように
しています。

1.会社の役員個人から借りたお金

会社の代表者や役員からお金を
借りて、返してを繰り返すような場合、

「短期借入金」ではなく「役員借入金」

短期間での役員への返済を予定していない場合、

「長期借入金」ではなく「役員借入金」

と設定します。

「役員借入金」とすれば、
金融機関から借りた金額、
役員から借りた金額が
一目瞭然になりますよね。

2.経営セーフティ共済(倒産防止共済)

支払った掛金を保険料という経費科目
とするケースもありますが、
「保険積立金」という資産の科目で
集計するケースもあります。

「保険積立金」というと
積立型の生命保険なども含まれるため、
試算表などのレポートや決算書を見ても
実体が分かりにくいわけです。

そこで、

「経営セーフティ共済掛金」

という科目名を設定して集計すれば
内容が一目瞭然で、
今、いくら積立ができるかを
誰が見ても分かります。

3.「仕入高」は本当に「仕入」だけ?

フランチャイズビジネスをしている場合、
フランチャイズ本部より様々な
商品や材料を仕入れるケースがります。

このときに
フランチャイズ本部への支払を全て
「仕入高」としてしまっていないでしょうか。

フランチャイズ本部へ支払うロイヤリティ
などがあれば

「支払ロイヤリティ」

という科目と作って
振り分けたり、
消耗品費などの購入があれば

「消耗品費」に振り分けることで

ビジネスの実体が数字に表われるよう
になりますよね。

4.既存の科目にこだわらず新しく作る

新しい取引が出てきたときに
会計ソフトに用意されている科目、
既存の科目のどれに当てはまるか
を確認するだけでなく
既存の科目にこだわらず
新しい科目を作ることも考えましょう。

意味が伝わりにくいけれど
会計ソフトに最初から用意されている
科目を使うぐらいであれば
実体の分かる科目を新しく作る方が
賢明です。

例えば、
社員さんの経費精算制度を導入する際に
先に前払いで社員さんにお金を渡した場合

「経費前払い費」

という科目を用意して頂きました。

他にも、
私の場合であれば

「基幹システム利用料」

という科目を用意して
税務や会計に関する
重要なサービスの利用料のみ
を集計するようにしています。

分かりやすい科目を用意してい
取引の集計をしていくことで
会計データや決算書を見るだけで
実体が分かるようになりますよね。

科目名の変更にはデメリットもあるけど

これまでは「消耗品費」という科目で
集計をしてきていたにも係わらず
ある日、当然「基幹システム使用料」
という科目に変更していまうと
デメリットも生じます。

それは去年との比較が難しくなる
ということです。

経営の実体が分かるように
同じ取引でも去年とは異なる
科目名で集計するようになると
去年と今年の比較が難しくなります。

ただ、
どこかで変えないと変わらないですし、
内容が分かりにく科目で
これからも集計を続けることの方が
もったいないですよね。

会計データや決算書を見ても
なぜこの金額になるのか、
この科目で何が集計されているか
が分からない状態だと、
せっかくのデータも活かせません。

実体の分かる会計データや決算書
に変えていくタイミングは
違和感を感じたその時に
行うようにしましょう。

【編集後記】

昨日の夜は久々に
お寿司のテイクアウトを利用しました。

これまでお寿司のテイクアウトというと
○○セットを注文するイメージですが、
単品の注文もできるように
なっているんですね。

Webで好きなメニューを好きな量で
選ぶことができて
支払も済ませて受け取るだけ。

最後の受渡しまでを
いかにスムーズに行うかが
これから求められますよね。

【昨日の1日1新】
・はま寿し WEB注文テイクアウト

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