粗利率(あらりりつ)は重要。粗利率を分けることはもっと重要です。

大切なことは分けること

20160906

粗利率(あらりりつ)は重要です!

「粗利率(あらりりつ)」


経営に関わっている方なら
この言葉、よく耳にしますよね。


「経営では粗利率が重要!」


そう聞かれたことないですか?


そもそも粗利(あらり)とは、
売上から変動費を引いて残った
利益のことをいい、
粗利率(あらりりつ)とは
売上に対する
その利益の割合のことを言います。


じゃあ、次に変動費って何?
となりますよね。
変動費とは
売上に比例して
増えたり減ったりする
費用のことです。


飲食店であれば
食材やお酒の仕入れ。


美容室であれば
シャンプーやカラー材など
材料費や店舗で販売する商品。


歯科医院であれば
金属などの材料費や
外注技工料など。


ブロックで表すとこのとおりです。


20160906_1

いくら売上が多くても
変動費が多ければ
利益が残りません。

だから粗利をいくら残せるか、
粗利率を高くキープできるかが
重要になってきます。

粗利率は重要。粗利率を分けてみることはもっと重要です。

多くの売上を上げること
だけでなく
粗利率を高くして
いかに粗利を確保するか
を意識することが大切です。


さらにこの粗利率、
分けることが
もっと重要なのです。
飲食店の例で見てみましょう。


飲食店の粗利率は
一般的に70%と言われています。


粗利率が70%であれば
変動費率は30%になります。


ここである飲食店の
粗利率が60%(変動費率40%)で
赤字だった場合。


粗利率を高める(変動費率を下げる)
ことができれば
利益が増えることは
明らかです。


じゃあ、
そのために
何を考えるでしょうか。

  • 食材やお酒をもっと安く仕入れできないか
  • メニューの価格設定が間違っていないか
  • 材料の廃棄を減らすメニューの工夫

取り組むことは
ありますよね。


でも一方で
何から手を付けていくか
悩みますよね。


そこで粗利率を
分けてみることが
必要になってきます。


フードとドリンクの
売上金額を分けて集計する、
フードとドリンクの
仕入金額を分けて集計する。


これができれば、
フードの粗利率(変動費率)と
ドリンクの粗利率(変動費率)
が分かります。


あとはそれぞれが適正かを
見ればいいですよね。


フードの粗利率(原価率)が適正なのに
ドリンクの粗利率(原価率)が高い、
のであれば
ドリンクメニューの
価格設定が間違っている、
1度に提供する量が毎回同じ量に
なっていない、など
問題を特定しやくすなります。


適正な粗利率(原価率)の
フードに関しては
今までどおりで
何もしなくていいですよね。


適正な粗利率(原価率)
をキープしているかを
確認していくだけです。

どんな業種でも粗利率を分けてみること

飲食業以外での業種でも
粗利率を分けてみることが重要です。


美容室であれば、
技術メニューの粗利率と
シャンプーなどの店頭販売の粗利率。


複数の事業を行っている会社
であれば各事業ごとの粗利率。


製造業や小売業であれば
製品や商品ごとの粗利率。


粗利率を分けてみることで
業績アップを目指すときに
どこからどう改善したらいいのか
優先順位を付けることができます。

まとめ

粗利率を把握することは重要ですし
粗利率を分けて把握する
ことはもっと重要です。


粗利率を分けて把握するためには
日々の経理で売上や変動費の集計する
仕組みが必要ですね。

【編集後記】

粗利率を分けるためには
自社での経理の工夫が必要ですが、
仕入先などに請求書を分けてもらうなど
周りの協力も必要ですね。

【昨日の1日1新】
・つるまる饂飩
・スタバ ソイラテ


【昨日の1日1捨】
・事務所に残っていたパンプレット

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