比率の情報を伝える上で気を付けること

誤った伝わり方にならないように

20230127

比率の情報は気になるもの

事業を経営する立場からすると
経営数字の比率の情報
はとても気になりますよね。

先月の利益率は?

原価率は何%に抑えることができたか?

前年比の増加率や減少率は?

実績の数字を報告する立場としても
金額の情報だけでなく
こうした比率の情報もお伝えします。

「先月の原価率が35%になっているので
それまでの平均より2%アップしていますが
どのような要因が考えられますか?」

これを比率の情報なく金額だけで
伝えようとしても難しいですよね。

「先月の売上原価が306万円で
先々月よりも10万円アップしていますが、
どのような要因が考えられますか?」

売上に金額に連動して変化する
売上原価を金額の増減だけで見ても
何の情報も得られませんよね。

先月の売上原価の金額も
先々月より売上が増えたから
増えたのか、
先々月より売上は減ったのに
増えたのか、
で状況は全く異なりますよね。

こうしたときに比率の
情報が役立つわけです。

比率の情報を伝える上で気を付けること

経営の状況を把握する上では
欠かせない比率による情報ですが
比率の情報を伝える上で
気を付けないといけないこと
があるのも事実です。

1.比率と金額をセットで伝えること

比率の情報はあくまで金額の情報と
セットで伝える、確認すること。

前年比○%アップ!

といった情報があっても
そもそも前年の数字が極端に低い数字
だった場合であればどうでしょうか。

前年比○%アップ

という情報は事実ではありますが、
○%アップしたこと
が経営に役立つ情報かと言われると
そうではないかもしれませんよね。

○○円で前年比○%アップ

という金額を添えて伝えること。

そして、
比率によらない金額情報に対する評価も
確認することが欠かせません。

売上が○○円で前年比○%アップ

という情報であっても

売上○○円という実績自体は
どう評価できる金額だったかを
確認しないといけません。

2.比率の計算方法を伝えること

■■率が○○%アップしました!

という情報があったときに

伝える側と聞く側で
■■率の計算方法の認識が
異なっていればどうでしょうか?

伝える側と聞く側で
全く異なる評価で受け取ってしまう
かもしれませんよね。

比率の計算方法の認識にずれがないか
気を付けないといけません。

3.過去の比率と比較する際の前提条件が整っているか確認すること

前期は▲▲%でしたが

今期は■■%で

★★%の改善が見られます。

過去の比率との比較を行う時、
過去と現在で同じ前提条件で
計算されたものか
確認しておくこと。

比べても意味がない比率同士を
比べてしまっている
なんてことがないように
しないといけません。

正しく伝わる比率を見極めること

経営状況を把握する上で
比率の情報があることで
理解がより深くなる
というメリットが生まれます。

ただし、
正しい扱い方をしないと
誤った情報を伝えること
にもなりかねません。

伝えるべき比率もあれば
伝える必要のない比率もあります。

それぞれの事業において
必要な比率を見極めて
伝える側と聞く側での認識
にズレが生じないように。

計算方法や前提条件を共有して、
比率だけでなく金額情報を伝える
ことが欠かせませんね。

【編集後記】

昨日の事務所からの帰宅時から
自転車の利用も解禁しました。

ただ、まだ道路によっては
雪、氷が残っているので
要注意ですね。

また次の寒波の話
もあるので気を付けないと
いけませんね。

【昨日の1日1新】

・ファミマザクレープ 台湾蜜いも

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