経営数字は並べて比べる。複数年で並べる。計画と並べる。

比べるものがあることで情報量が増えます。

20210721

1年の数字だけだと判断できない

1期分の決算書だけを見て
経営の状況がどうかを判断すること
は難しいものです。

その1年の成績で
売上や利益がいくらあって
決算日時点に預金や借入
がいくらあるかは分かります。

そのため
決算日時点で
経営が安定していそうか厳しい状況かを
なんとなく把握することはできますが
あくまで決算日時点の状況にしか
過ぎませんよね。

決算後の納税などによって
資金繰りが苦しくなっているかも
しれませんし、
売上は減少傾向にあるのかも
しれません。

経営数字は並べて比べる。複数年で並べる。計画と並べる。

ご縁を頂いて顧問契約を
させて頂いたり、
スポットで経営のサポートを
させて頂く場合には

過去3期分の決算書

をご用意頂きます。

過去3期分の決算書から
何をするかというと

複数年の経営数字を並べて比べる

ことで数字を確認します。

3年分を並べて比べることで
売上や利益の傾向、
人件費やその他の経費の傾向
が分かります。

さらに、
預金残高や借入金残高の推移、
多額の設備投資があるかどうか
役員からの借入や貸付の動き
を確認することができます。

自社、自分の決算書を
3期分並べてみることで
初めて見えてくることも
少なくありません。

毎期、増収増益を達成しているけれど
実は粗利益率が徐々に低下していたり、
粗利益に対する労働分配率が
年々上昇しているなどの傾向が
分かれば何らかの対策も
必要になりますよね。

さらに、
複数年の決算書を並べて比べること
だけでなく、

計画や予算と比べること

を常に行う環境を作って
おきたいものです。

当初設定した計画に比べて
売上や経理が上回っているのであれば
更なる投資をする計画を
立てることもできます。

逆に計画を下回っているようであれば、
挽回することを考えるだけでなく

どれだけ挽回するかを定量的に確認すること

ができますよね。

経営数字は並べて比べることで
得られる情報が増えますし
より根拠のある
経営判断の材料にもなります。

着眼点を広げること

経営数字を並べて比べてみることで
数字に対する着眼点も広がります。

経営数字を並べて比べることで
売上や利益は毎年ほぼ横ばい
であったとしても
借入の返済を順調に進め
預金残高が増えつつある
といったことも分かります。

経営の安全性が高まっている
という判断ができますよね。

計画と常に比べることで
経営数字をよりタイムリーに
把握できるようにするには
どうすればいいか
を考えるきっかけだって生まれます。

これまでそういった習慣がなかったとしても
第三者の力を借りるなどして
経営数字から得られる情報を増やして
着眼点を広げていきたいですね。

【編集後記】

昨日の午後はZoomでの
お客様との経営ミーティングでした。

来月の決算月を迎える前に
来期の数値計画の検討を
行いました。

数字の見通しを立てると
これから何をしないといけないか
も分かりますね。

【昨日の1日1新】
・freee 取引登録のみ 権限の確認

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