同業他社比較よりも具体的にいつ誰が何をするかを決める

目指していた結果と比べましょう

20210604

同業他社比較は必要か

お客様と決算を終えた直後の
打ち合わせは、
決算報告会という位置づけに
しています。

当然、今回の決算内容を振り返って
確認をしていきます。

ただ、
以前であれば行っていたことですが、
最近はあまり行わなくなったこと
があります。

それは

同業他社との比較による決算分析

です。

例えば、
飲食業で居酒屋の事業をしている場合であれば、

同じ飲食業で居酒屋を経営している企業の経営指標

と比較して自社の数字を確認するわけです。

同業他社の売上総利益率(粗利益率)が70%
であるのに対して
自社の売上総利益率(粗利益率)は68%
だから、同業他社の平均より低い、
ということを確認できます。

ただ、
だからといって、
売上総利益率(粗利益率)を引上げて
同業他社の平均に近付ける必要があるか、
というとそうでもありませんよね。

いい材料を使ってより安く、
料理を提供することにこだわりがあり、
お客様からも喜ばれている実態がある、
十分な経常利益も確保できている
のであれば売上総利益率(粗利益率)を
変える必要もありません。

同業他社比較よりも具体的にいつ誰が何をするかを決める

同業他社の経営指標を比較すること
はまったく必要ない、
というわけではありません。

同業他社の経営指標と比較することで
業績を改善する必要があるときに
どこを改善するかを検討する際の
参考になります。

また、一人当たりの売上や付加価値
といった指標を確認して、
自社をさらにより良くするポイント
他社よりいい数値にしようという
目標設定にも役立ちます。

ただ、
企業それぞれがこだわりを持って
経営していく上で出てきた
数字の結果は当然、同業他社と
比較して異なる点も出てきます。

同業他社の数字と比較して
評価をすることよりも、

自社が目指していた数字に対してどんな結果を残せたのか

という視点で評価をすることの方が
大切だと考えています。

当初の目標、目指している数字に対して
達成できなかったことがあれば、
その原因を振り返って
次にどんな目標を設定するのか。

その目標を目指すために

具体的にいつ誰が何をするのか

を決めること。

同業他社との比較をしても
自社の数字が変わるわけでは
ありません。

どんな取組みをするのかによって
結果も変わっていくわけですよね。

目的は何かを見定める

決算の数字を固めて
税金計算を行い、
申告書を提出する。

これは
税理士として行わないと
いけないことです。

そして、さらに必要なことは

決算の結果を同業他社の数字などと比較して評価すること

ではなく

決算の結果を踏まえて新たな目標を設定して、その実現を支えること

だと考えています。

目的は何かを見定めて
その目的に必要なこと
に取り組んでいきたいですね。

【編集後記】

昨日も終日、事務所での勤務で
決算後、決算前の打ち合わせの準備を。

このタイミングでしかできないことも
あるので打ち合わせの準備も重要です。

【昨日の1日1新】
・特別徴収住民税をPay-easyで支払い

【お知らせ】
■佐竹正浩税理士事務所のサービスメニューはこちら
https://m-stax.com/services/

■税務顧問、税務相談などのお問い合せはこちら
https://balance-blog.com/inquiry/

feedlyでの購読はこちらからどうぞ
feedlyでの購読はこちらからどうぞ
follow us in feedly
記事を最後までお読み頂きありがとうございます!
ブログランキングに参加しています!
にほんブログ村 士業ブログ 税理士へ
にほんブログ村