ぜひ受けたい医療費控除。効率良く集計するコツは?

確定申告で医療費控除を受ける場合、面倒なのが医療費の領収書を集めて集計することです。

今年は医療費が多かったなぁという方は来年の確定申告に向けて準備しておきましょう。

医療費控除とは

自分自身と同じお財布で暮らす家族のために一年間に支払った医療費がある場合、確定申告をすることにより次の計算式による金額の控除を受けることができます。

( 一年間の医療費 - 保険などの補填金額)
- 10万円(一部10万円未満のケースあり)
=医療費控除額(最高200万円)

既に会社で年末調整している方などは、税金の還付を受けることができます。

効率良く医療費の集計を行うために

しかし、いざ確定申告で医療費控除をするために、2月頃になって一年間の医療費の領収書を集めて、集計しようと思っても医療費の領収書が多い場合はおっくうになってしまいます。

そこで効率良く医療費控除の集計をする方法をご紹介します。手順は次のとおりです。

1.家族の人数分のクリアホルダーを用意する
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これにより確定申告前に家族ごとに仕分ける手間を省略できますし、家族にとってもどこに保管するか明確になります。

夫婦共働きでそれぞれが確定申告をしているような場合でも、家族まとめて1人の申告で控除できます。所得の多い人から控除しましょう。共働きで税金上の扶養家族ではない場合には、医療費控除もまとめることができないと間違って理解されている方もいますので、ご注意下さい。

2. 1.をひとまとめにするファスナー付クリアポーチを用意する

ファスナー付きにすることで領収書がなくなるというトラブルを防ぎます。
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このようなものです。100円ショップにもあります。

3. 1月から12月までは医療費の支払いの都度、領収書を該当のクリアフォルダーに入れる

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公共交 通機関で通院した場合は、その日付、交通費の金額をメモに書いて一緒に入れておきます。

通院のために公共交通機関を利用した場合は控除の対象にすることができますので、こまめにメモをしておきましょう。

4. 翌年の1月になったら、家族ごとのクリアフォルダーにある領収書を集計し、申告する

家族ごとのフォルダーから取り出した領収書を病院ごとに仕分けして集計します。

これは確定申告に添付する明細書の形式に合わせるためにです。

この時に電卓で集計するか、パソコンでExcelに打ち込むかはそれぞれ得意なやり方で集計すればよいでしょう。

電卓の集計に時間がかかるという方には国税庁のホームページに医療費の支払いの都度の医療費を入力できるExcelフォームが用意されています。

(まだ平成25年版のページです)

個人的には家族ごと、病院ごとに仕分けした領収書を電卓で金額集計し、集計金額をExcelに入力し、医療費合計などはExcelで計算しています。

まとめ

医療費控除を受けようと思っても、その集計の手間のために控除をあきらめるといった方もおられます。

そうならないためにも、いかに効率良く集計できるかが重要です。

理想はお正月に医療費控除の集計を終わらせて、新年からの領収書を入れるクリアケースとポーチを用意することです。

もし医療費の総額が10万円にいかないと分かれば、それ以降、確定申告をしないと、というストレスから解放されますし、来年に向けて領収書を集めていくだけです。

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編集後記

いつもは事務所まで自転車通勤なのですが、昨日は雨のため地下鉄通勤でした。久々に事務所の最寄り駅で下車すると、ホームドアが設置されていました。

京都は年々、観光客のお客さんが増えています。
公共交通機関がより安全に、より便利になることは嬉しいものです。

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