赤字にならなければいい、ではなく、必要な利益を残す

基準を決めないと目指せません

20220623

赤字にならなければいい

経営者の方に事業での数値目標を伺うと

「赤字にならなければいいんです」

といった答えが返ってくることが
たまにあります。

利益の金額や利益率といった
具体的な利益の目標ではなく、
とにかく赤字にならずに
黒字決算で終えることが
できればいい、ということです。

赤字にならないように、
という目標を設定することで、
少なくとも事業で必要になる経費は
売上その他、事業の収入で
賄うことができるように取り組むので
売上目標も必然的に設定できますよね。

赤字にならなければいい、ではなく、必要な利益を残す

「赤字にさえならなければいい」

という事業の目標を設定した場合、
つまり黒字決算を行うことになりますが
黒字決算だといっても、
その事業の状況はさまざまです。

黒字ではあるものの利益率が低く
結果的、納税負担が少なかったことに
安堵されていることはないでしょう。

黒字決算で良かった、
納税負担が少なくてよかった。

かもしれませんが、
借入金の返済まで考えると
お金が少なくなっていること
はないでしょうか。

無借金だから問題ないケースでも
万が一に備えるためにお金を貯めたり、
将来の設備投資のための資金の積立て
は必要ではないでしょうか。

赤字に陥る可能性があったところ
なんとか黒字決算で終えることができた
のであれば、
まずはよかったとも言えます。

けれど、大切なことは
事業を行う上で必要な利益を明らかにして
その利益を残すための取り組みを
行うことです。

損益分岐点売上高を目標にしない

赤字になることなく
利益がトントンとなる
売上金額を示す
損益分岐点売上高という指標
があります。

売上分岐点売上高の売上実績を
残すことで赤字を回避すること
は可能です。

けれど、
事業のお金の面から考えると
赤字を回避したものの
事業資金を減らす結果になっている
可能性も少なくありません。

むしろ損益分岐点売上の数字は
確認せずに、利益を残して
借入の返済や設備投資が可能となる
売上目標を立てるようにしたいですね。

https://balance-blog.com/safety-funds-point/

【編集後記】

昨日は午前、午後と
お客様のところへ訪問しての
打ち合わせでした。

オンラインも便利で捨てがたいですが、
対面で同じ空気の中で
真剣に考えたり、
面白いことに一緒に笑ったり
できることもとても貴重なことですね^^

【昨日の1日1新】

・風の家 三条京阪店

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