売上至上主義ではなく…。
売上だけ見ている弊害
今年の売上目標、1億円、
今月の売上目標、1,000万円。
先月の売上実績は800万円で
目標の900万円に届かなかった。
なので、今月は挽回しよう!
と、売上だけで
目標の管理をしていること、
ありませんか?
もちろん、何も目標を設定せず
経営をするよりいいと思います。
けれど、
売上だけを見ていると、
弊害もあります。
例えば、
会社の売上100に対して
仕入れなどの変動費が10の
サービス部門と
売上100に対して
仕入れなどの変動費が50の
商品販売部門があったとします。
すると、
売上合計が1,000だったとしても、
売上しか見ていなかったら、
仕入れなどの変動費が
いくらかかったのか、
売上から変動費を引いた
粗利益はいくらだったのかは
分かりませんよね。
つまり、
売上合計だけ見ていても
儲かっているかどうかは
分かりません。
売上を減らして儲ける!むやみに追いかけない視点
売上の数字だけを追いかけていると
儲かっているかどうかは
分かりませんし、
儲けるためには
ひたすら売上を増やす、という
選択肢しか生まれませんよね。
そうではなく、
売上だけじゃなく、
売上から変動費を引いた粗利や
その粗利から人件費や家賃や
広告宣伝費などの固定費を
引いた利益での目標管理を
していればどうでしょうか。
このお金のブロックパズルで
目標を考えるということです。
※日本キャッシュフローコーチ協会、代表理事の
和仁達也先生より教えて頂いた「お金のブロックパズル」
すると、
売上を減らして儲ける!
という発想も生まれるんです。
例えば、
サービス部門の売上が100、
商品販売部門の売上が900、
売上合計が1,000だった場合。
サービス部門の変動費は10、
商品販売部門の変動費は450
となり、変動費合計は460、
売上から変動費を引いた粗利は
1,000 – 460 = 540となります。
もし、
サービス部門の売上が600
あればどうでしょうか。
サービス部門の変動費は60
売上600から変動費60を引くと
粗利は540になります。
先ほどの
サービス部門の売上100、
商品販売部門の売上900で
合計売上1,000の時の
粗利540と同じです。
ということは、
売上が1,000から600に減った
としても、
粗利益は540で変わりません。
さらに
サービス部門の売上600、
商品販売部門の売上100、
で売上合計700とすれば、
売上合計1,000より
減っても儲かる、
ことになるんです。
お金の視点があるともっといい
粗利益に注目するだけで
売上目標を引き下げることも
可能になってきます。
さらにお金の視点があると
もっといいです。
商品販売部門で売上900を
達成しようとすると、
変動費である仕入れの450部分の
商品を先に買わないといけません。
450のお金が先に出ていって
しまいます。
そうではなく、
サービス部門で600の売上を
確保することに集中すれば、
先に必要な変動費の仕入れは
60で済むんです。
先に出ていくお金が
450なのか60なのか。
どちらが資金繰りを楽に
するかは明らかですよね。
まとめ
もちろん会社によって、
サービス部門より
商品の販売力が高い、
といったこともあるので
売上の構成をどうするかは
その会社次第です。
けれど、
売上だけの数字を追いかけず、
粗利だったり、
そこから人件費や固定費を
引いた利益を追いかける、
お金の状況を確認することで
発想も広がりますよね。
すると
売上を減らしてもいい、
なんてことも起こります。
売上だけ追いかけるのは
やめた方がいいですね。
【編集後記】
売上だけにこだわらず、
いかに利益に着目するか、
着目してもらえるように
するか、
も私の仕事の1つですね^^
【昨日の1日1新】
・スタバ コールドブリュークリームフロートバレンシア
【昨日の1日1捨】
・事務所にある不要冊子類