売上目標だけでは経営判断はできない。意識を売上から利益へ。

上(天井)ばかり見ていると危険です。

20210420

決算で目標とする経常利益は?

次の決算で目標とする
利益(経常利益)はいくらですか?

と伺っても
いくらになるか分からない、
特に金額を決めていない、
残れば残るほどいい
といった答えが返ってくる
ことがあります。

一方で、
次の決算でどれぐらいの売上を
目指しますか?

と質問すると
すぐに答えが返ってくる
ことがほとんどです。

2,000万円、
5,000万円、
1億円、2億円・・・。

それだけ売上への関心が高く、
利益(経常利益)への関心は低い
ということです。

売上目標だけでは経営判断はできない

今年の売上高は
去年の9,000万円から1億円を目指そう。

売上目標を設定することは
大切ですが、
売上目標だけでは
経営判断ができない、
と考えています。

もし、自社の売上しか把握していなければ
売上を9,000万円から1億円に増やすために
どの経費をどれだけ新たにかけていいか
判断できませんよね。

現状の売上9,000万円の状態で、
どれだけの粗利益額が残っていて、
そこから人件費やその他の固定費を
差し引いてどれだけの利益が
残っているのか。

税金の支払いや借入金の返済をして
なお、お金を残せているのか。

これが分かってはじめて
現状の9,000万円の売上の状況で
残った利益、お金から、
売上をあと1,000万円増やすために
必要となる経費をまかなうこと、
広告宣伝費や人件費の追加負担
が可能だ。

と判断できるわけです。

売上目標しか立てておらず、
経費の状況や利益目標が
分からないまま、

広告宣伝費をあと300万円増やそう

とは判断できないでしょうし、
もしそのような判断をするとなれば、
一か八かの判断になる、
数字を根拠にした経営判断ができない、
ということです。

意識を売上から利益へ向ける

では、どうすれば、
売上から利益へ意識を向けることが
できるか、です。

まず、必要になることが
現状の利益状況を把握する、
とうことです。

月々の利益状況、
今期の利益状況、
今期決算での利益の見込額。

これが分かれば、
今の状況で、
あとどれだけ経費を掛けることができるか、
もうこれ以上は経費を掛けてはいけない
といったことを確認できます。

次に、
来期の売上と経費、利益までの
計画を立てること。

売上を増やす計画を立てるとしても、
売上増加に伴う経費がどれだけ掛かるのか、
あるいはどれだけの経費を掛けて
売上増加を達成するのか、
を考えるようになります。

また、計画の中で、
来期の利益をイメージできれば、
将来に向かった実現したいことを
考えるきっかけも生まれます。

将来、実現したいことに向けて
来期にどんな準備ができるか、
どれだけ資金を貯めることができるか、
数字を見るからこそイメージできるように
なりますよね。

数字に関わる専門家としても
経営者の意識をいかに
売上は利益に向けるか、
こだわっていきたいです。

【編集後記】

昨日は所用があって
大丸京都店へ。

コロナ禍になってから
初めて訪れましたが、
いくつかの出入り口が閉鎖されているなど
いつもの営業ができない状況には
違和感を感じました。

早く以前の状況に戻ると
いいのですが。

【昨日の1日1新】

・大丸 錦小路自転車駐輪場

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