大切なのは未来に向けて何をするかです。
経営状況の把握や原因分析に比率は欠かせない
税理士として
経営のサポートをする立場として
お客様の数字を扱う仕事をする上で
比率は欠かせません。
粗利益率(売上高総利益率)
原価率、
経常利益率、
労働分配率・・・
他にも
業種ごとにチェックされる
比率もあります。
飲食業でのFL比率、FLR比率、
美容業での新規、リピート率
など。
これらの比率を使うことで
儲かっているのか、
儲かっていないのか、
その原因を分析することが
できます。
たとえば飲食業の場合、
1月の売上が350万円で
原価が126万円だった。
よりも、
1月の売上が350万円で
原価が126万円、原価率36%
と聞いたほうが
状況が分かりますよね。
毎月原価率を把握していれば
高かったのか、低かったのか
を確認できます。
比率だけにとらわれすぎないよう注意する
比率を使って経営の状況を把握
することは大切です。
だからといって
比率にとらわれすぎないように
しないといけません。
経営者が従業員に対して、
税理士などの第三者が
経営者に対して、
原価率が35%だからよくない、
経常利益率は10%ないとダメ、
と比率だけで話をするのは
よくないです。
話を聞いた側からすれば
「だから、どうなんだ」
となるだけです。
もともと
目標としていた利益があって
それを達成するたには
原価率は31%にする必要がある。
けれど実際には35%だった。
目標より原価率が高くなった
原因は何だったのか?
原価率を31%に近づけるためには
何をやるべきなのか?
原因を分析して、次に何をするか
を考えることが大切ですよね。
計画を立てて未来を考える
実績として比率が何%だったかを
確認していくのではなくて、
計画を立てて、利益を出すために
どの比率は何%を目指すのかを決める。
そして実績を確認して
計画に比べてどうだったか?
だから次に何をするのか?
過去の実績は変えようがないので
未来について考えるべきですよね。
未来を考えるための材料として
比率を使うようにしないといけません。
【編集後記】
昨日はサービス業の
あるお客様と経営の打合せ。
4月から人の採用が決まっている
のですが、スタッフに対しては
比率を突きつけたくないとのこと。
理由は、
比率の話をすることで、
スタッフのモチベーションが下がって、
お客様へのサービスに影響が出てしまう
可能性があるからだそうです。
自分がお客様に数字の話しをするときも
気を付けないとと改めて感じる1日でした。
【昨日の1日1新】
・銀のすぷーん 筑後のブルーベリー
【昨日の1日1捨】
・古くて着ることがなくなったYシャツ