貸借対照表の科目を分けて事業の状態を見える化する

経営にも経理にも役立つように

20210126

飲食店の会計が・・・

飲食店を利用した際の
代金の支払方法はここ数年
一気に多様化しましたよね。

以前はというと
現金のみか
現金とクレジットカード
ぐらいでした。

最近では、
現金、クレジットカード、
に加えて電子マネーが増えてきて、
コロナのGoToキャンペーンにより
QRクーポンや紙のクーポンでの
支払いなども出てきました。

さらに、
ネット予約があった場合には
ネットの予約サイトから一部の金額が
入金されるパターンもあります。

キャンペーンによって
利用者が増えることはいいのですが、
飲食店側でお店で会計をする方、
経理をする方にとっては大きな負担
になっていると感じています。

その数字を確認する
税理士にとっても負担が増えています。。

これまでは
クレジットカードの売上代金が正しく
入金されているか
の確認だけで済んだところが、

電子マネーの入金状況
クーポン分の入金状況
予約サイトからの入金状況

と確認するポイントが
年々増えてきています。

貸借対照表の科目を分けて事業の状態を見える化する

売上代金を受ける方法が
増えてきた場合に
経理をする上で
行っていることが

貸借対照表の科目を分ける

ということです。

まだお金が入ってきていない
売上代金は
通常「売掛金」という科目で
集計して管理します。

けれど、この「売掛金」の中身が
クレジットカードの売上代金、
電子マネーの売上代金、
クーポンの売上代金、
予約サイトからの売上代金
と全てが混ざってくるとどうでしょうか。

売掛金 100万円

という数字を見ても
どういう内容で構成されているか
全く分かりませんよね。

そのためこの「売掛金」を
1つの科目で管理するのではなく、
それぞれの内容に応じて科目を分けて
管理するんです。

クレジットカード   →「カード売掛金」  40万円

クーポン       →「クーポン売掛金」 25万円

電子マネー      →「電子マネー売掛金」30万円 

その他の代金支払方法 →「売掛金」     5万円

それぞれの支払方法による代金が
入金されたかどうかも分かりやすくなりますし、
経理に誤りがあったときにも
誤りを見つけやすくなります。

「売掛金」に限らず
「預り金」などでも科目を分けることが
できます。

「源泉預り金」
「社会保険預り金」
「その他預り金」

それぞれで金額を集計すれば
一目で状態が分かりますよね。

貸借対照表の科目を分けて管理することで
事業の状態がより分かりやすく
なっていきます。

経営に役立ち、経理にも役立つ

貸借対照表の科目を分けて
事業の状態を見える化することは
経理業務の効率化にもつながります。

会計データが正しく登録されているか、
お金が正しく回収されているか、
不明瞭な取引はないか、
科目を分けて管理することで
チェックが簡単になれば
経理業務の効率化につながりますよね。

科目を多く作りすぎると
会計データを登録するときに
手間が掛かるのでは、
という声もあるかもしれません。

こういうときこそ
クラウド会計で
自動登録ルールを活用したり、
取引のテンプレートを
あらかじめ用意するといったことで
取引内容ごとに振り分ける
手間も減らしていきます。

経営に役立つ情報を提供するだけでなく
経理の効率化も同時に目指していきたいですね。

【編集後記】

確定申告の資料も徐々に集まってきました。

1月の業務がまだ残っているので、
こちらを何とかしないといけませんね(^^;

【昨日の1日1新】
・ある結果の連絡を受ける

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