必要なタイミングに必要な情報を。
銀行から試算表を出してください
「銀行から試算表を出してください、と言われています」
たまにお客様からこうしたご連絡を
頂くことがあります。
銀行に融資を受ける打診
をしたところ
直近の業績を確認したいから
という理由で
試算表の提出を求められた
ということです。
私の事務所では
お客様に試算表を渡していないので、
こうした連絡を受けて始めて
試算表をお渡ししたり、
直接、銀行の担当者の方に
試算表をお渡ししています。
お客様に試算表を渡していない、
からといって、
決してサボっているわけでは
ありません。
お客様との打ち合わせの
タイミングでは
資料を準備して
お渡ししていますので。
毎月の試算表を提供しない理由。必要な情報を厳選する。
お客様に対して定期的に
試算表をお渡ししていない理由は
・情報量が多すぎて必要な情報を得ることが難しい
・過去の数字のみであるため、今の経営判断には情報が不足している
からです。
情報量が多すぎて必要な情報を得ることが難しい
試算表は
対象となる期間の全てのお金の動き
の集計結果であるため
専門家の立場からすれば
様々な情報を得るきっかけの
資料になります。
けれど、
経営者の立場からすれば
全てのお金の動きを
理解しようとすると
情報量が多すぎて頭の中に入らず、
必要な情報も確認できない
結果になりかねません。
必要な情報を確認して頂くためにも
資料にする情報も厳選していきます。
月々の売上や原価、経費と利益の数字、
と売上から利益、その後の税金や返済
などのお金の流れブロック図で
表したものをお渡しするようにしています。
過去の数字のみであるため、今の経営判断には情報が不足している
試算表で表される数字は
あくまで過去の数字のみ
となります。
経営判断をする上では
過去の数字も当然確認する必要
はありますが、
これからの未来に想定している数字
も併せて確認する必要があります。
前月までの業績が過去最高
だったとしても、
外部環境などの影響で
売上が減少していくことが確実
という状況であれば、
前月までの過去最高の業績
を基準に経営判断をするわけには
いきませんよね。
試算表に表される過去の実績と
経営者自身が計画している、
想定している未来の数字を
組み合わせた資料、
決算までの見通しの資料を
お渡しするようにしています。
大きくつかんでから細かなところへ
経営数字を確認する上で、
全ての項目を漏れなく
確認しようとすると
把握することが難しく
なってしまいます。
まずは、
数字の傾向を大きくつかむこと、
必要な項目を厳選して確認したり、
過去の数字だけでなくこれからの未来の数字
も併せて数字の流れを確認する。
それから、
必要な細かいところを
しっかり確認するように
したいですね。
【編集後記】
昨日の午前中はある営業の方と
オンラインミーティングを
させて頂きました。
業界の状況などをお教え頂くとともに
こちらの取り組みなどもお伝えして
有意義な情報共有の時間となりました^^
【昨日の1日1新】
・ラーメン 霽レ空 中華そば