儲かってますね、だけだとあいまいです。
「儲かってる」ってどうやって判断する？
会社や事業を経営している方で
あれば、人から
「儲かってますね！」
と言われることありませんか？
「儲かる」
よく聞く言葉ですが、
その定義って曖昧ですよね。
どうなったら
「儲かる」なのかは
人それぞれで
判断基準もバラバラです。
なので、
「儲かってますよね？」
「いや、全然ですよ～」
よくありがちなこの会話には
全く意味がないことが分かります。
「儲かる」を何で判断するか
を考えてみましょう。
「儲かる」の判断にはいろいろある
「儲かる」の判断にはいろいろな
物差しがあります。
例えば
「売上高」
これが多ければ儲かってると
言われることもありますよね。
年商○億の事業になったとか。
でも、
より大切なのはいくら残せたか
の利益だったりします。
他にも
「営業利益」や「経常利益」
があります。
こちらは分かりやすいですよね。
売上から仕入や経費を差し引いて
どれだって残せたかです。
「儲かる」を判断する物差しには
他にもあります。
確認しておきたいものに
「ROA」という物差しがあります。
確認しておきたいROAという物差し
ROAはReturn On Assetの略で
総資産利益率といいます。
会社や事業で保有している
全ての資産（お金や設備や権利）を
使ってどれだけの事業利益が
得られたかを判断する指標
なのです。
たとえば銀行にお金を預けた
ときの利息をイメージすると
分かりやすいです。
銀行口座に100万円預けた、
1年後に利息が1万円付いた。
100万円という資産を使って
1万円という利益が得られた
ということです。
ROAはこれと同じで
会社に100万円預けて、
それをつかったら
いくらの利益が出るか
という指標なのです。
ROAってどうやって計算する？
では、ROAってどうやって計算
するのでしょうか？
この数字を使って計算します。
次の式で計算します。
青いところの数字を使います。
実際に計算すると、
2,050 ÷ 30,000 × 100 ＝6.8％
となりますね。
※この例では総資産は1年の数字を
使いましたが、本来であれば
前年末と当年末の平均額を使って
ください。
じゃあ、この数字が儲かっているか
どうかが問題です。
経済産業省のサイトにいけば、
各業種ごとの調査結果が公表されています。
飲食業だと2.1％、
専門・技術サービス業 4.7%
卸売業 2.8%
といった数字が並んでいます。
ここを見れば自社が儲かっているか
確認できますね。
経済産業省の数字は
事業利益ではなく、
当期純利益で計算しているので
注意してください。
実質負担金利も計算しましょう
ROAと一緒にもう一つ
「実質負担金利」という
指標も計算してみましょう。
表の黄色の数字を使います。
実際に計算すると
180 ÷ （2,000 + 7,800) = 1.8%
会社や事業全体でどれだけの
利息の負担率かが分かりますね。
ROAと実質負担金利を比べると分かること
ROAと実質負担金利を比べる
ことで分かることがあります。
ROAから実質負担金利を引いて
みます。
先程の例であれば
6.8％ － 1.8% ＝ 5.0%
となります。
どういうことかいうと、
この会社が1,000万円のお金を
借りたとすると、
1,000万円×1.8％＝18万円の
利息を払います。
一方で1,000万円というお金
を使って、
1,000万円×6.8%=68万円の
利益を稼ぐこともできるのです。
つまり、1,000万円の借入を
することで68万円－18万円＝
50万円稼ぐことができます。
借入をして事業を拡大できる
ということです。
一方で、
ROAより実質負担金の方が
高かったらどうでしょうか。
お金を借りて稼ぐ利益よりも
支払う利息の方が多ければ、
借入をして事業を拡大するよりも
借入の返済に力を入れる方が
いいということになります。
まとめ
自社や自身の事業が
儲かっているかどうかは
物差しで測り、数字で
確認した方がいいですよね。
ROAという物差しでも
確認してみてください。
【編集後記】
今週末のわが家の宿題事項に
妻のiMacの写真データ整理
というものがあります。
重いiPhotoをやめて
どういったソフトを使うのか、
Googleフォトや外付けHDD
との組み合わせで、
どう写真を保存していくのか
を考えます。
上手くいくといいのですが。。
【昨日の1日1新】
紹介頂いたある方と初めて打合せ
【昨日の1日1捨】
使っていない平成28年のカレンダー
