狭く深くを目指します
「何でもやります!」は聞こえはいいのですが
「お客様のために何でもやります!」
事業を行う上で、こうした方針のもと
売上につながるのであれば
どんな仕事でも引受けるケースを
見聞きすることがあります。
確かにお客様からの視点に立つと
1つの会社、1人の担当者が
何でも行ってくれるとなれば、
内容に応じて依頼する人を探したりする
必要がなくなります。
例えば、
1人の税理士が
・領収書や請求書からの会計データ作成
・決算業務や税金の申告書作成
といったところに留まらず
・毎月の給与計算業務
・補助金の申請書作成やそれに付随する計画書作成
・社員さんに対する研修やミーティングのファシリテーション
・人事評価制度の立案、作成
・臨時的な給付金申請代行
:
などを行っていたしましょう。
1社に対して専属で
このような対応を行うのであれば
不可能ではないかもしれませんが、
このような対応を5社、10社と
行っていくとなると。。
私はとても対応できる気がしません。。
「何でもやります!」より「得意分野をやります!」を選ぶ理由
「何でもやります!」という方針は
一見、お客様のためになるイメージは
強いのですが、
取り組む業務の種類が多くなればなるほど
要注意です。
1つの業務に対して十分な質で業務
ができていたとして、
新たな業務が増えてきた場合に、
同じような質を維持できるのどうか。
特に専門分野が異なる
複数の業務がある場合、
それぞれの質を維持するために
新しい情報を仕入れながらも
経験を積み重ねていく必要が
あるはずです。
「何でもやります!」という方針
を掲げているとはいえ、
中にはあまり取り組みたくない
業務、メニューを用意し続けている
ことはないでしょうか。
「何でもやります!」という方針
を取り下げて
「得意分野をやります!」
という方針に切替えることができれば
本当に力を入れたいところだけに
集中することができます。
業務やメニューを絞り込むことで
経験や知見もより集積していきますし
お客様への提供する価値も高まれば
提供する上での単価を引上げること
につながることもありますよね。
商品やサービスを減らすことは怖いこと
提供する商品やサービスを減らすことで
「何でもやります!」という方針から
「得意分野をやります!」という方針
に近付いていきます。
けれど、これまで取り扱ってきた
商品やサービスを減らすことには
抵抗を感じることがあると思います。
ただ、その抵抗を乗り越えることで
これまで見えなかったことが
見えるようになるものです。
ある飲食店さんで
一定の売上のあったランチ営業
を決断をされたところがありました。
一時的に売上は減少したものの
時間ができた分、
料理の技術を高める時間になったり、
イベントへの出店がしやすくなったということ
につながったそうです。
今ある商品やサービスは
「得意分野をやります!」
といえる範囲になっているでしょうか。
【編集後記】
4月から週2回、長男の塾のお迎えに
行っているのですが、一緒に帰る時に
塾や学校の話しを聞くことが
密かな楽しみです。
10分ぐらいの時間ですが、
いろんな話しをしていきたいですね^^
【昨日の1日1新】
・fiveran あべかわもち餡のパン