何と比較していますか。
前年と比べる
仕事柄、お客様と一緒に
経営数字の確認を行います。
とはいっても、
単に数字を眺めていても
有益な情報は
得られませんよね。
売上高 1,000万円
この数字だけを見ていても
それがいいのか悪いのか、
どんな意味を持つのか
分かりません。
今年の売上高 1,000万円
去年の売上高 500万円
比べる数字があると
どうでしょうか。
去年と今年の売上金額に
変化があるので、
何らかの変化があったこと
が分かりますよね。
1つの数字だけ見ていても
得られる情報は限られますが
比べるものを用意することで
数字の持つ意味の幅が
広がりますよね。
前年同期と比べてもわからない。理想の金額、目標と比べる。
売上や利益の数字を確認するときに
得られる情報を増やすために
前年同期の金額と比べること
って多くないでしょうか。
売上が前年比で150%になりました!
利益は前年比80%に減ってしまいました!
前年同期の金額を比べることで
前年からの変化を確認することが
できますし、
前年の数字は過去の記録を確認するだけ
なので比較することも難しくありません。
多くの会計ソフトには
前年の数字と比較する前年比較のレポート
を出力する機能が備えられています。
ただ、
比較する対象が
「前年度同期だけ」
の場合は少し問題があります。
売上金額が1,500万円となり
前年同期比150%を達成。
前年に比べて売上が増えてよかった!
と感じるかもしれませんが、
前々年の売上金額が2,000万円
であればいかがでしょうか。
去年は売上が減ることを計画していて
計画どおりの数字だったかもしれません。
今年は前々年の売上、
2,000万円以上の金額を目指していたけれど
1,500万円に留まってしまった、
のかもしれませんよね。
2020年からの新型コロナウイルス感染症の
影響と受けているケースでも
同じですよね。
前年同期とだけ比べても意味がありません。
2020年4月や5月の数字が
2019年4月や5月の数字を比べて
売上や利益が大幅に下がった。
としても、
致し方がないと考えますよね。
2021年4月や5月の数字が
2020年4月や5月と比べて
大幅に増えた、
としても企業によっては
当然、となることも少なくないでしょう。
前年同期と比べても分からない、
むしろ誤った理解を深めてしまう
可能性もあります。
前年と比べるだけでなく
理想の金額、目標と比べるように
したいものです。
理想の金額、目標を比べることができるように
業績の数字を確認する場合には
前年同期の過去の数字と比べるだけでなく
理想の金額、目標を比べるように
したいものです。
当然、理想の金額、目標と比べるために
その数字を考えることが必要になります。
理想の金額や目標を考えて
金額を設定することが
その数字をクリアしようとする動機
につながり、
結果も変わるようになりますよ。
【編集後記】
昨日は長男の小学校の終業式、
ということで
午前中に事務所から自宅に帰って
長男と昼食を取って、
遊戯王というカードゲームで対戦。
以前に同じカードゲームで対戦したときよりも
長男がレベルアップしていて、
負けてしまいましたが、
嬉しくもありましたね(^^)
【昨日の1日1新】
・ファミマ スフレプリン ティラミスカフェ