どの数字で確認するかの見極め。事実がどこにあるかを追求すること。

見るべき数字を見つけること。

20201124

原価率か粗利益額か

経営者の方から

「先月は原価率を抑えることができました」

という報告をしていただいて
実際の数字を確認してみると
確かに原価率は低くおさえてあるものの
売上や粗利益の金額は
いつもの月より少なかった、
なんてことがありました。

原価率を低く抑えて利益率を高めること

確かに間違った考えではないですが、
原価率を抑えることにこだわることで
結果的に粗利益の金額が減ってしまう
とどうでしょうか。

利益の金額が少なくなれば
経費の支払い、借入の返済をするための
お金も減ってしまうので
経営も苦しくなってしまいます。

どの数字で確認するかの見極め。事実がどこにあるかを追求すること。

先程の例であれば、
原価率を抑えることも大切ですが、

必要な粗利益額を確保すること

の方が優先しますよね。

でも、
事業を続けていくために必要となる
粗利益額を把握していなければ、

原価率を低く抑えることができてよかった

と判断してしまう可能性だってあるわけです。

経営の指標を見るときに
どこに着目するかは
その会社やお店によって変わります。

だからこそ

どの数字で確認するかの見極め

事実がどこにあるかを追求すること

が欠かせません。

指標の比率ばかりに着目しすぎて
必要な金額に足りないことに
気付かない、
とならないように。

金額ばかりに着目していて
大切な資料表の比率が
悪化していることに気付かない、
というのも良くありませんよね。

状況に応じて見るべきところは変わる

経営の数字の中で
どこに着目しないといけないかは、
状況に応じて変わっていきます。

たとえば、
これまでは手元にある預金残高を見て
資金繰りに注意していた企業も
コロナ融資で多額を受けた今であれば
預金残高よりも
売上の回復状況、客数や客単価の推移を
より細かく見ていくことの方が必要
だったりもするわけです。

状況に応じてどこに着目した方がいいのか、
数字を見る立場の仕事として
伝えていく必要がありますね。

【編集後記】

12月が迫ってきたこともあり
小規模企業共済や倒産防止共済について
手続きのサポートをする機会が
増えています。

手続きが間に合わなかった、
とならないように
気を付けないといけませんね。

【昨日の1日1新】

・手作りうどんの夕食

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