会計ソフトの活用法。確定している収入や固定費は先に登録。

把握できることを先に把握すること。

20210712

次の決算までの既に数字が確定しているもの

事業の新年度がスタートした直後は
売上や経費がこれから
実際にどれだけ発生するかは
もちろん確定していません。

ただ、中には

次の決算までの金額が確定しているもの

もありますよね。

役員報酬の金額であれば
改定後の金額が決まれば、
次の決算まで
毎月同じ金額で変わること
がありません。

資産の取得や売却がなければ
年間の減価償却費も計算できますし、
毎月減価償却費を計上するのであれば
年間の金額の12分の1ずつ
発生させていいわけです。

他にも
家賃を支払っている場合の地代家賃や、
役員から社宅や車の使用料を受け取る
場合の収入なども
金額の改定がなければ
1年分の金額も確定できます。

金融機関から借入がある場合の
月々の借入の返済額や支払利息も
返済予定表を見れば
次の決算までの金額を確認できます。

こうして確認していくと、
次の決算を待つことなく
既に金額が確定しているものも
少なくありませんよね。

会計ソフトの活用法。確定している収入や固定費は先に登録。

お客様が新年度を迎えたとき、
決算が確定して新年度の経理を
進めていくときなどに
行うことの1つが

会計ソフトに確定している収入や固定費を先に登録する

ということです。

お客様にはクラウド会計を
利用して頂いているので、
そのクラウド会計に対して
確定している収入や固定費を登録すること
が少なくありません。

年間の減価償却費であれば、
毎月、概算の減価償却費の経費を
登録していきます。

年度の途中で新たな資産を購入したり、
売却することがあれば、
そのタイミングで年間の減価償却費を
計算し直して月々の減価償却費を
修正します。

会社が役員から借りている役員借入金
がある場合で、
役員から受け取る使用料や
役員に支払う家賃がある場合などであれば
取引の登録も進めやすいです。

地代家賃という経費と役員借入金を増やす取引、
役員から受け取る収入を雑収入として
代わりに役員借入金を減らす取引
を登録していくことができます。

金融機関からの借入金であれば
先に1年分の借入金の元本返済額と支払利息を
登録しますが、
実際には金融機関への支払は行っていないので、

「長期借入金仮勘定」

といった科目で登録しておきます。

元本と利息の未払額を認識させた上で、
ネットバンキングから支払取引を取込んだ時に
「長期借入金仮勘定」を支払ったという
クラウド会計のルール設定をすれば、
支払いの都度、元本と利息の金額を確認する
手間も減らすことができて
経理処理の効率化にもつながります。

年間の固定金額を確認する意味

会計ソフトに確定している収入や固定費を
先に登録しておくことで
経理処理の効率化や登録漏れなどのミスを
防ぐことができます。

ただ、それ以上に

年間の固定金額を確認すること

に意味があると考えています。

借入金の年間の返済額が
500万円だと認識できれば、
それ以上の利益を残さないといけない、
という意識が生まれます。

年間の支払利息の金額も確認できれば
利率に対する意識も高まりますよね。

役員報酬の年間金額とともに
給料なども概算で年間の金額を
確認できて、
想定している労働分配率で割り戻せば
目指す粗利益額も確認できます。

先にできる限りの固定費を確認しておけば
後は変動する収入や経費にのみ
意識を集中できますよね。

【編集後記】

昨日は鴨川デルタで川遊びを
してきました。

途中、雲行きが怪しくなり
激しい雷雨も降りましたが
スマホのYahoo!天気アプリの雨雲レーダー
とにらめっこしながら
移動、雨宿りをすることで
無事雨に濡れずに帰宅することが
できました(^^;

Yahoo!天気アプリの雨雲レーダー
にはよくお世話になっています。

【昨日の1日1新】

・息子たちと鴨川デルタの亀の飛び石
・モスバーガー 海老カツオマールソース

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