Q&A高収益企業のつくり方。一気にではなくあくまで一つずつ。

事例で学びます。

20180912

オーディオブックとQ&Aの相性がいい

移動時間でも読書ができるよう
オーディオブックで本を聴くことが
多いです。

歩きながら、電車の中、車の中でも
読書が進むのでインプットにとても
役立っています。

ただ難点もあって
ナレーターの方の声が単調に
なってくると内容が頭に入って
こないこともあるんです。

そんな難点も、
Q&A形式の本であれば
解消されます。

本に出てくる、
質問する人と答えを言う人ごとに
別の方がナレーターをしているので
臨場感が出るんですよね。

当然、頭の中にも内容が
スムーズに入ってくれますし、
オーディオブックなら
Q&Aや対話集、問答集といった本を
積極的に選ぶといいかもしれませんね。

Q&A高収益企業のつくり方から学ぶこと

オーディオブックとQ&Aの相性がいい、
そう感じたのがこちらの本です。

「稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方」

京セラやKDDIの創業者である稲盛さんが
塾長を務める「盛和塾」で実際に
塾生である企業の経営者から寄せられた
経営上の問題に対してアドバイスされた内容が
詰まっています。

私自身が実際にこれまで相談を受けたり
見聞きしたことに似た事例も多く、
腑に落ちるアドバイスが多かったです。

特に次の3つのアドバイスには
とても納得しました。

1. 業績連動ボーナス・給与について

経営者の想いからすれば、
業績が良くなれば社員さんに
ボーナスや給与で還元したい、
そう思われている方が
少なくありません。

そのためにも
業績に連動したボーナスや給与の
支給を考えたりするものです。

私もこの制度を取り入れることで
社員さんにも会社の業績に
興味を持つことができると
考えていました。

けれど、稲盛さんのアドバイスが
違いました。

業績連動ボーナスや給与を採用すると
業績が良ければいいのですが、
業績が下がってボーナスや給与が下がれば
社員さんのモチベーションが急激に下がる。

例えば、限界利益(粗利)をベースに
ボーナスや給与を決めている場合に
景気や法律、その他の外部環境で
業績が下がってしまったら、
社員さんの頑張りに関係なく
ボーナスや給与も下がってしまう。

そうなると
社員さんもモチベーションも
下がりかねません。

そのためにも素晴らしい業績に対しては
賞賛を与えて、給与などでは大きな差を
つけないという方針がいいとのことです。

実際にある経営者の方も
目標の粗利を突破したら、その越えた粗利の
一部を社員全員に均等に分配する、
そんな方針を立てておられました。

業績連動ボーナス・給与の導入は
慎重に行わないといけませんね。

特に業績が下がったらどうなるか、
が大切ですね。

2. 多角化の前に

事業を大きくしている、
売上を増やしたい、
既存事業が不振だ。

そんな時に経営者が考えることの1つが
多角化です。

新たな分野の事業や新規出店に
チャレンジして
解決しようというものです。

多角化に対しても
稲盛さんのアドバイスは
慎重に行おうというものでした。

・事業は知恵さえ使えばいかにようにできる

・利益率の改善なしには事業の発展は見込めない

・1割の利益率がでればみんなに自身が出る

つまり、新たな分野にチャレンジする
多角化の前に今の既存事業でとことん
利益を高めようということです。

既存の事業で利益率を高める努力を
すること、
特に経常利益率10%という
目標を設定すれば、
これまでの取り組みでは
足りないことが実感できます。

経常利益率10%が残せる事業に
なれば、既存の事業を起点に
保有する技術を核とした隣接分野
にチャレンジしていけばいい、
ということです。

3. 経営理念が経営の根幹

経営の根幹は経営理念だ、
とおっしゃっています。

トップが従業員を魅了すること、
社員がなるほど社長の言うとおりだ
と思えるようになること。

そのためにも
どんな経理理念の掲げるかが
大切になってきますよね。

京セラの経営理念は

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
人類、社会の進歩発展に貢献すること。」

とされています。

全従業員、という言葉から
スタートしているように
何を大切にしているかが
分かりますよね。

経営者が「社員が大切だ」
とだた口頭で伝えているケースと、
このように経営理念として掲げ、
社内だけでなく社外に対して
「社員を大切にること」
を発信しているケースでは
どうでしょうか。

行動の違いに経営者の想いの
違いが表れますよね。

その想いの違いは
社員さんにも伝わるものです。

一気にではなく一つずつ

稲盛さんのアドバイスを聞いて
(あくまで本を聴いてですが・・・)
感じることは、

経営においては
一気に何かを成し遂げようと
するのではなく、
あくまで一つずつ着実に歩んで
いったほうがいい

ということです。

ボーナスや給与を着実に増やせるようにする、
既存の事業で着実に利益率を高める、
経営理念、その理念に基づく行動により
社員さんの心に訴える。

どれもすぐに結果が出せるものでは
ありませんが一つずつ取り組んでいくことが
やがて大きな結果につながるという
ことですよね。

【編集後記】

最近、オーディオブックで聞いている
本の中で気に入ったものがあれば
さらにKindleでも読むようにしています。

耳と目の両方からインプットすると
より印象に残りますね。

ただ、1冊を読み終えるのには
とても時間が掛かってしまいますが(^^;

【昨日の1日1新】

・食堂 みや田

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