1年分の固定費を把握できたら
売上目標を決めていきます。
実際にいくらの売上が必要なの?
事業をするにあたって
必要なことは
売上を獲得すること。
でも、
実際にいくらの売上があればいいのか、
把握できていますか?
だいたい月にこれぐらいの
売上は欲しい、
年商はこれぐらいにしたい、
と売上の目標があいまいな
ケースも少なくありません。
けれど、
年間の売上目標がいくら
月々ではいくら
と具体的な数字を決めて
いる方がいいです。
具体的な数字が決まって
いれば、
その売上目標を達成するために
具体的に何をするのか、
を考えることできますよね。
1年分の固定費を把握した後にやること
以前の記事で
1年分の固定費を把握することに
ついて書きました。
1年分の固定費を把握してますか?経営計画の立て方。
https://balance-blog.com/koteihi
今回は1年分の固定費を把握した後
にやることです。
やることは次の2つです。
1.利益を考える
固定費に加えて必要な利益を考えます。
・借入金がある場合、
年間の返済予定額
・将来の設備投資のために
貯めていきたい金額
・緊急時の資金として
残していきたい金額
これらの必要な金額に加え
利益に対してかかる税金の支払いも
考えて必要な利益を考えます。
会社の場合だと、
法人税などの税率を35%で計算すると
残したい利益を35%の税金を引いたあと
の65%で割り戻せばいいいのです。
実際には会社であっても
過去の赤字があって
法人税がほとんど掛からない
ケースもあります。
個人だと所得税や住民税、
事業税の負担があるので
税金の負担率はそれぞれで
考えないといけません。
2.必要な売上を求める
固定費と利益が決まれば、
必要な売上を求めます。
事業の内容が
材料や商品の仕入れを必要としない
業種であれば簡単です。
発生する固定費と
稼ぎたい利益の合計が
目標売上になります。
材料や商品の仕入れ、
外注費など変動費が発生する
業種の場合は段階を踏みます。
変動費を把握する
変動費は売上に直接結びつく費用、
売上金額とともに変動する
商品や材料の仕入、外注費などです。
売上に対する変動費の割合を
もとめます。
変動費の割合はもちろん
業種によって異なります。
飲食業であれば30%、
製造業であれば50%
といった
業種ごとの目安もありますが、
まずは自社や自身の
変動費率を核にしましょう。
粗利率を把握する
次に売上から変動費を差引きます。
これを粗利(あらり)といい、
その割合である粗利率(あらりりつ)を
求めます。
売上を計算する
粗利率が分かれば
固定費と利益の合計額を
粗利率で割り戻すことで
必要な売上が分かります。
まとめ
固定費から利益を考え
そして変動費を考慮して
必要な売上を求める。
根拠のある売上目標を
立てることができれば
あとはその売上をどうやって
達成するのかに集中できますよね。
【昨日の1日1新】
ブラザーベーカリー
・鳥もものねぎみそサンド
・シナモンロール
【編集後記】
最近、開業直後の方や開業前の方と
話をすることが多いです。
この考えを理解して頂くだけでも
数字に対する興味が大きく変わります(^^)