先々の支払いが増えますが、まずは手元に残しましょう。
お金を残すためには、入りを増やして、出を減らす。
新型コロナウイルス感染症の
影響を受けて、売上が減少し、
手元にあるお金が減っていく。
現時点では、
そんな会社やお店が
少なくありません。
今は少しでもお金を残しながら
状況が改善したときに備えるしか
ありませんよね。
お金を残すためには
まず入りを増やすこと。
売上の減少が避けられなくても
・現状の中でどう売上を確保していくかを考える
・コロナ対策の融資を受けて一時的にお金を増やす
・該当する給付金の制度を漏れなく利用する
・今後発生する経費に対する補助金を漏れなく利用する
といった取り組みによって
お金の入りを増やすことができます。
一方で、出ていくお金も減らして
いかないといけません。
・必要な経費の見直し、削減
・税金や社会保険料の支払の先延ばし
・既存の借入金について、コロナ対応融資と一本化し、元金返済を先延ばしにする
こういったことにも取り組み
できる限りお金を残していく
しかありません。
お金を残すために税金や社会保険料の支払先送り(猶予)方法を活用する。
会社やお店にとって
出ていくお金を減らす方法の1つが
税金や社会保険料の支払いを先延ばしにする(支払猶予を受ける)
という方法です。
税金に関しては
法人税、消費税、所得税といった国の税金、
固定資産税や法人都道府県民税、法人市民税
など地方の税金のほぼ全てが対象になります。
さらに社会保険料についても
厚生年金保険料や健康保険料、
労災や雇用保険などの労働保険料も
対象になっています。
支払の先延ばしができる要件は
(1)新型コロナウイルスの影響により
2020(令和2)年2月以降のいずれかの1ヵ月の期間で
事業の収入が前年同月に比べて概ね20%以上減少していること
※概ね20%となっているので、20%以上の減少でなくても
相談する余地があるといえます。
(2)税金を社会保険料を一時に支払うことが困難であること
となっています。
また、
支払いを先延ばしにするにあたり
担保を出す必要はありませんし、
支払いが遅れることによる
ペナルティ(延滞税、延滞金など)もありません。
※記事執筆時2020年5月11日の情報です。
▼国税庁の案内
新型コロナウイルス感染症の影響により、国税の納付が難しい方へ
▼日本年金機構の案内
▼厚生労働省の案内
申請方法は、各管轄のホームページから
申請書をダウンロード、必要事項を記載の上、
郵送にて申請することになります。
申請の際には、去年と今年の売上状況や
運転資金や現預金の状況などを記載しないと
いけません。
※会計事務所が使用しているソフトによっては
Excelでダルンロードした「猶予申請書」に必要事項を
入力し、e-Tax(Web版)で読み込み申請できる
ようです。
もちろん
売上などが減少する状況であっても
税金や社会保険料の支払いをして
余裕があるのであれば
あえて先延ばしする必要はありません。
ただ、
事業を継続するために
税金の支払や社会保険料の支払いよりも
感染症対策に経費をかけたり
事業を続けていくために必要な投資を
優先する必要があったりしますよね。
先延ばしした支払いとお金の管理が重要
税金や社会保険料の先延ばし方法を
利用するということは
1年後にいざ支払いをするというときに
お金が残っている状態にしておかないと
いけません。
支払を先延ばしにした
税金や社会保険料について、
それぞれの金額、支払期限を
一覧で確認できるように
しておくこと。
さらに
これからコロナ対策融資や
給付金などによって
手元に入ってきたお金の一部を
税金や社会保険料の支払用口座に移して
使わないようにしていきましょう。
先延ばしした支払期限どおりに
税金や社会保険料の支払い
ができるような仕組みが欠かせません。
【編集後記】
昨日自宅にあるテレビが故障し、
電源が付かなくなってしまいました。
早速、次のテレビが来るまで
テレビなし生活がスタートしましたが
テレビがない生活もなかなかいいですね。
とはいえ、ある時間帯は
家族みんなでiPadを使って
AmazonPrimeVideo
を見ていましたが。。
【昨日の1日1新】
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