時間を掛けて完璧を目指すより、試算表は完璧よりも時間優先。

用途に合わせて時間の掛け方を変えます。

20200806

経営判断のためのレポート「試算表」が完成しない・・・

税理士がお客様にお渡しする
レポートの1つに「試算表」
というものがあります。

先月までの
売上や経費、利益がいくらかが
記載された損益計算書と
どれだけの現預金があって、
借入金は今いくらあるか
財産と負債を把握するための
貸借対照表の大きく2つの書類を
あわせて「試算表」と読んでいます。

私の事務所の場合、
この「試算表」を作成するまでの
流れとしてよくあるパターンが

1.お客様が会計ソフトに取引データを登録する

2.登録された取引データをチェックする

3.必要に応じて会計ソフトのデータを修正する

というものです。

取引データをチェックする段階で
お客様が登録した内容に誤りがあって
修正が必要になった場合や、
正しいかどうかの確認をするためには
お客様からの資料の提出が欠かせません。

けれど、
その資料がすぐに見つからないもの
だったりすると
いつまでも確認が取れずに
「試算表」が完成できないんです。

時間を掛けて完璧を目指すより、試算表は完璧よりも時間優先。

お客様からの資料が揃わないと
確かに完璧な「試算表」は
できあがりません。

でも、一方で
その「試算表」の数字を使って、
経営者が経営の判断をしていくわけです。

先月の売上、原価の状況、
経費は予算の範囲内で収まっているか
といったことなどを確認して
次の行動を打っていきます。

「試算表」が完成していないから
経営の判断は先送りしてもいい、
わけではありませんよね。

6月の実績を確認できるのは
8月に入ってからで、
8月に6月の数字を見て経営判断をする。

時間をかけて完璧を目指した
試算表を眺めて、新たな判断をしても
手遅れになりかねません。

こうしたときこそ
時間を掛けて完璧を目指すのではなく、
完璧よりも時間を優先すること
が必要になります。

「試算表」を作成する上で、
8割から9割しか情報が揃っていなくても
残り1割から2割が経営に大きな影響がない
項目であれば、その項目を保留にしながらも
「試算表」を完成させて
経営判断の材料とする。

そんな割り切りも必要になります。

もちろん税金の申告のために
完璧を目指して必要な情報を
集めていくことも欠かせません。

早く次の手が打てるように

決算を行い、税金の申告の際には
時間をかけて完璧な会計データを
目指す必要があります。

ただ、日々、事業を行い
経営の判断材料となる
会計データは完璧を求めるより
時間を優先する。

早く次の手を打って
経営をよりよくするための
会計データを用意できる
環境を作っていきたいですね。

【編集後記】

昨日は会計freee導入での操作説明。

スマホでの操作方法を説明させて
頂きましたが、
特に詰まることなく
操作方法を理解して頂けました。

【昨日の1日1新】

・中西恒雄商店 豆菓子

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