コロナ融資は利益からの返済だけでなく、融資を受けたお金からの返済も。

考え方を変えておかないと。

20200902

コロナ融資で手元の預金残高は増えました

新型コロナウイルスでの影響に
対する融資を受けた
事業者の方の預金残高が
大幅に増えています。

それぞれの事業者によって
コロナによる業績への影響度は
変わりますが、
年内は事業を続けていけそうだ、
そんな見込みが付いている方も
多いのではないでしょうか。

ただ、
預金残高が増えたからといって
安心するわけにもいきません。

これまでと同じやり方で
事業を続けていても
以前の業績に戻すことは難しい
ケースが多いことも
明らかになってきましたよね。

元には戻らないからこそ、
何に取り組むか、
を考えていく必要があります。

コロナ融資は利益からの返済だけでなく、融資を受けたお金からの返済も。

業績をどう戻していくか
を考えるとともに
考えておかないといけないことが

コロナ融資で増えた借入金を将来どのように返済していくか

ということ。

手元の預金残高が大幅に
増えているということは、
融資により借入金の残高も
大幅に増えた、
ということです。

預金残高は3,300万円あるけど
借入金残高も3,000万円ある。

預金残高は7,000万円あるけど
借入金残高も6,000万円ある。

この大幅に増えた借入金残高を
どう返済していくか、
を考えていかないといけません。

借入金の返済は
事業の売上から経費を引い利益、
その利益から税金を支払った後、
税引後の利益から返済
していくことになります。

ただし、
借入金残高が大幅に増えて、
さらにこれまで通りの売上、利益を
残すことのハードルが上がった
これからの状況ので、
利益から返済ができるかどうか。

仮に6,000万円を10年で返済するとなると
1年あたりの返済額は600万円で
1ヵ月の返済額は50万円になります。

毎月50万円以上の利益を生み出す
必要が出てきます。

例えば、借入金6,000万円がある一方で
現在の預金残高も6,000万円以上あるのであれば、
半分の3,000万円をあらじめ返済資金として
残しておくわけです。

そうすると、
毎月の利益から返済する金額は
半分に減りますよね。

先ほどの例であれば返済額が
毎月50万円から毎月25万円に変わります。

お金と借入金の管理がより重要になる

コロナ融資を受けた今だからこそ
お金と借入金の管理がより大切に
なってきます。

融資を受けたお金を使わなくて済むよう
利益を確保するとともに
近い将来に返済がスタートする時期まで
預金残高を維持できるように。

そうして
借入の返済がスタートするときに備えて
利益が残る体制を作り、
預金残高も維持すること。

お客様の数字を見る立場としても
期待される役割も変わってきましたね。

【編集後記】

昨日は所属している
日本キャッシュフローコーチ協会の
有志メンバーで
Zoomを使ったフリーディスカッションを
行いました。

初めての試みでしたが、
参加メンバーそれぞれの取り組みや
が抱えていることを共有できて
有意義な時間になりました(^^)

【昨日の1日1新】

・Zoomを使って複数人でのフリーディスカッション

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