何と比べていますか。
「前年に比べて」を使いがち
会社やお店の業績を確認する際に
前年同月に比べて売上や利益が
何%増えたか、減ったか、
いくら増えたか、減ったか
を確認することは多くないでしょうか。
前年同月に比べて売上が○○万円増えた。
前年同月に比べて利益が10%増えた。
会計ソフトから出てくるレポートにも
前期比較をするものが用意されているので
会計事務所からこういった報告を
受けたりすることもありませんか。
(私も昔はよく前年同月比の報告をしていました・・・)
また、
最近では新型コロナウイルス感染症対策として、
「前年同月比の売上の減少率」
を持って融資制度や給付金制度の
対象になるかどうかが決まったりするので、
より前年同月比の数字が注目されますよね。
数字を見るときには前年同月比より目標と比べて確認する
経営の数字を見る上で、
前年同月比の数字も1つの指標
にはなると思います。
ただ、
前年同月比の数字を見るときには
注意が必要です。
ここから分かることは、
あくまで前年に比べてどうだったか
ということに過ぎません。
前年同月の数字が
臨時的な要因で
業績が良かった、悪かった
こともありますよね。
「前年同月比の売上20%アップ!」
という数字を見たとしても
前年同月の状況が前々年同月に比べて
20%ダウンしていればどうでしょうか。
今年の数字は前々年の数字よりも
下回っていますよね。
前年同月比で見るよりも
3年間を並べてみた方が
より実態が分かります。
そもそも
去年と今年で
同じ数字を目標にしていたのかどうか
ということもあります。
去年は最初から80を目指していて
目標通りの80だったかもしれません。
今年は100を目指していたけど、
目標に到達せず96だったもしれません。
前年同月比で見ることよりも
目標に比べてどうだったか、
を確認することの方が
意味がありますよね。
目標は常に軌道修正する
目標を決めると、
その目標を達成するために
何をするかを考えますよね。
前年と同じ数字を目標に
しているのであれば
前年同月比の数字で結果を確認することが
目標に比べてどうだったかを
確認することにもなります。
けれど、
前年と異なる目標を掲げている以上は
前年同月比で数字を見るよりも
目標と比べてどうだったかを
確認した方がいいです。
私もお客さまに話をする際は
目標、計画と比べてどんな数字になっているか
前年と比較する場合は、期首から現在までの累計の数字での比較
をするようにしています。
実績の数字を比べる目標に関しても
状況に合わせて見直しを行うことも
欠かせません。
目標と実績を比べて確認するためには
そもそもの目標を立てることが
スタートになりますね。
【編集後記】
お客様のコロナ対策の
緊急融資や持続化給付金のフォローも
第一段階のめどが付いてきました。
あとは3月決算の仕事を
急ピッチで進めていきます。
【昨日の1日1新】
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