分けると会計データがより役立ちます
こちらから提案します
複数の店舗で事業をしている、
会社で複数のサービスを展開している、
不動産賃貸で複数の物件を所有している。
こうした事業をされている方には
こちらから提案することがあります。
「部門別の利益を確認しませんか?」
複数の店舗があれば店舗別の利益ですし
複数の賃貸物件があれば物件別の利益
になります。
売上や収入は店舗別、部門別、物件別
で把握していたとしても、
利益までは分けていないことも
少なくありません。
実際に、
どの店舗、どの部門、どの物件が
がどれだけ利益に貢献しているか、
まで分からなかったりするんです。
部門別、店舗別、物件別の利益を把握しよう
どうやって部門別、店舗別、物件別
(以下、部門別といいます)の
利益を把握していくか。
私の場合は会計ソフトを使って
部門別のデータを登録して頂いて、
会計ソフト上で部門別の利益が
分かるようにして頂いています。
お客様にお使い頂いている
マネーフォワードクラウド会計や
freeeであれば、
部門別で利益を把握するための
設定ができるようになっています。
会計ソフトによっては
別のバーションにする必要が
あるものもあるので
利用している会計ソフトを
確認してみてください。
部門別で利益を把握していくための
手順は次のとおりです。
1.各部門を設定する
会計ソフトの設定画面で
部門別に把握したい単位を
登録していきます。
A店舗、B店舗、C店舗・・・
○○(サービス)、□□(サービス)・・・
D(物件)、E(物件)、F(物件)・・・
あと会社全体、店舗全体で共通で
発生する経費などを登録するために
本部(もしくは本社)
という部門も登録しておきましょう。
2.部門を使って取引を登録する
日々の売上や原価、経費の
取引を登録する際に、
忘れずに「部門」も登録します。
ネットバンキングやクレジットカード
から明細を取込むクラウド会計ソフト
であれば、
普通預金A口座の明細はA店舗の経費
普通預金B口座の明細はB店舗の経費
となるように
部門別に支払手段を分けておくこと
をお勧めします。
そうすると、
クラウド会計の自動登録ルールで
普通預金A口座の明細を取込めば
経費の項目は自動的に
A店舗の取引として登録する
ことができます。
会社全体、店舗共通で発生する
売上や経費があれば
「本部」「本社」で登録しましょう。
3.会計ソフトの損益計算書などで「部門別」に集計する
会計ソフト上で
売上、原価、経費を各部門別に
登録することができれば、
あとは確認するだけです。
指定した期間の損益計算書、
月別の損益計算書の画面で
部門別に集計させる条件の指定
をするだけで
部門別の計算書を表示する指定
部門別の利益を確認できる
ようになります。
「本部」「本社」で出てくる利益を
各部門にどう振り分けるかは
それぞれの会社やお店で考えましょう。
各部門で数で均等に分ける、
でもいいですし、
売上高や社員数で分ける
でも構いません。
部門別の利益を把握することが
できれば、
部門別により具体的な手を
打っていくことができます。
A店舗でやらないといけないことが
必ずしもB店舗でも必要なこと
とは限りませんよね。
さらに、
部門別の借入金の返済額
を把握できると
各部門がお金を残せているのかも
確認できるようになりますよ。
完璧を目指さない
部門別で利益を把握しようとすると
経理業務を見直して、
会計ソフトの設定を加えて
日々の取引の登録でのひと手間が
かかります。
また、
会社全体、店舗共通で発生する
利益を各部門でどう分けるか、
というルール作りも必要です。
経理業務が少し複雑になってしまう
ことは事実なので、
できるところから、
完璧を目指さずに取り組むことが
大切です。
確実に振り分けできるものは
部門別で登録し、
振り分けが難しければ
本部や本社で登録する、
で構いません。
部門別に分けることが目的ではなく、
部門別の状況を把握し、
部門別に効果的な手を打てるように
することが目的ですよ。
【編集後記】
昨日は朝に息子たちの
スイミングスクールの付き添い、
自宅のお風呂掃除、
耳鼻科の受診の後、事務所へ。
事務所では新しく届いた
モニタを箱から開封したり
ケーブルの整理など、
気になっていたことができました(^^)
【昨日の1日1新】
・税務QAデータベース