報告するだけの場にならないように
1対多での数字の報告
経営者の方だでなく、
その企業やお店のメンバーの方も交えて
数字の報告をさせて頂くことがあります。
毎月の定例ミーティングとして
行っているケースもあれば
節目で研修を兼ねて行うケース
もあります。
経営者の方が1人だけで数字
に向き合うのではなく
幹部や店長といった立場の方にも
数字に向き合うことで
現状を理解して何をしないといけないか
を考えてもうらう機会を作りたい。
そんな考えのもとご依頼を
頂くのですが、
多くの経営者の方が自社のためだけでなく
そのメンバーのための時間にしたい
という想いを持っておられます。
数字の見方を学び、
現状を把握するだけでなく
よりよい成績を残すことで
どうすれば給料なども増やすことができる
理解してもらいたい。
こうした想いを共有して頂けると
その想いを実現できるようにしようと
力も入るものです。
メンバーとの数字の共有をサポートする上で気をつけていること
これまで経営者だけが把握していた
経営の数字をメンバーと共有することになり
そのサポートを行う上では
いくつか気をつけることがあります。
1.経営者にどこまでの数字を共有するのかを確認する
経営者の方にはすべての数字を
把握する必要がありますが、
メンバーにはまだ伝えたくない、
伝えなくてもいい情報もあります。
例えば、
役員報酬や事業主の給料など。
個人事業主の給料は本来
確定申告で経費にならないため
会計データの中で給与として
管理されることはほとんどありません。
けれど
毎月の経営数字という観点では、
どれだけの事業主給料を支払うか
を決めておかないと人件費の管理
もできませんよね。
社長の役員報酬や事業主の給料を
メンバーと共有するかというと
これは経営者の判断に分かれます。
経営者の給料を知られたくない、
知らない方がいい
というケースもあれば
逆に経営者の給料も共有して
頑張ればここに近付けること
を知ってもらいたいという
経営者もいらっしゃいます。
数字を共有しない場合には
経営者の給料やその給料に対応する
社会保険料を人件費ではなく
他の項目に振り替えて集計するのも一つです。
その他、
借入金の返済額や残高は伝えるのか
粗利益までか営業利益や経常利益までか
特別な助成金や給付金などの収入は伝えるか
など、線引きを慎重に
決めないといけません。
2.伝わる方法で数字の共有を行う
実際に数字の共有を行うときに
どんな方法で伝えるか、です。
経営者の方に比べて
自社の数字に向き合う機会が少なかったり
これまで数字に向き合ってきた経験が少ない方
が多い場合には、
なるべく必要最小限に情報量を絞ること。
ブロックで表す図解の資料で
必要最低限の数字の情報を
説明することが多いのですが、
そもそもその図解の資料の内容も
理解して頂く必要がありますよね。
各メンバーの理解度なども考えながら
数字の意味も含めて説明するようにしています。
理解ができていないところが
なかったかなどの
フォローも欠かせません。
3.聞いて終わりにならないようにする
ただ数字の報告を受ける時間
とならないように
数字を確認した上で
感じたことやこれから取り組みたいことなど
こちらから質問させて頂くことがあります。
ただ聞いて終わりになってしまうと
数字の理解も不十分なまま
かもしれませんし、
もっと詳しく知りたいことがないか、
実際に仕事をする上で結びつくこと
はないかを考える時間を取ること。
もちろん経営者と一緒に
数字の報告を聞いた社員の立場からすると
間違ったことや見当外れのことを
質問するわけにはいかない、
と考えている人もいるかもしれません。
例え、間違っていたことだったとしても
質問できるような場づくりをすること
も必要になってきます。
このあたりは
経営者と数字を説明をする専門家が
連携して対応していきたいところです。
それぞれにとって有意義な時間になるように
経営者ではない
社員の立場としても
経営の数字を理解する時間は
とても貴重な機会だと考えています。
その企業で働き続けためだけでなく
その社員が仮に別の道に進むこと
になったとしても
数字の理解を深めておいて
損はありません。
経営者だけでなく
参加しているメンバー1人1人
とって有意義に時間
にしていきたいですね。
【編集後記】
昨日は終日にて申告業務や
お客様とのオンラインミーティング
でした。
年末調整の準備を始める前の期間で
インボイス対応を進めていきます(^^;
【昨日の1日1新】
・ベトナム丸太町 フォーボー