「節税」目的の売り込みには疑問を持つこと

隠されているものがありますよ。

20190805

「節税」は興味を引くキーワード

「節税」というキーワードには
多くの人の興味を持ちますよね。

税理士という仕事柄、
「節税」という表現は
望ましいとは考えていませんが、
「節税」を謳っているがあれば
どういうものか気になります。

その「節税」は
誰を対象にしているのか。

どんな仕組みで
「節税」ができるんだろう。

と内容を確認しています。

先日もある郵便物の中に
「節税」をアピールしている
冊子が入っていたので
思わず内容を確認したんです。

節税目的の売り込みには疑問を持つこと

「節税」アピールのあった冊子は
ある職業の方を対象とした
賃貸マンションの販売広告でした。

賃貸マンションを購入することで、
不動産の利益がマイナス、赤字になり、
給与収入のプラスと相殺されて
所得税や住民税が削減できるので
節税になります、と。

所得税や住民税の負担が減る
「節税」というキーワードが
踊っていますが、
賃貸マンションの事業では
利益を生まない、
という意味ですよね。

さらに、
経費にできない、と思われている
支払いも経費にすることができます、
といった記載もありました。。

不動産事業に関係のない支払いまでも
不動産事業の経費にして、
所得税や住民税の引き下げを
図ろうとしています。

それによって、
所得税や住民税の節税額が○○万円に!
と。。

賃貸マンションの販売広告が
脱税を誘導していますね。

収益を生まない事業であるからこそ
税金の負担が減るという結果に
なるにも関わらず、
節税をアピールすることで
その収益性のなさを隠しています。

節税を目的にした
売り込みには疑問を持たないと
いけません。

税金が減る分、
利益を生まない、
お金がなくなる、
といったことがほとんどです。

本来の目的を考えること

賃貸マンションを購入する、
ということは
不動産事業を経営する、
ということ。

不動産事業を経営する目的、
というと、利益を生んで
お金を生むために経営する、
わけですよね。

本来の目的は何かを
よく考えないといけませんね。

【編集後記】

昨日も午後からは
事務所に出かけて
新しい靴箱の組み立てと
自社の決算作業を
行っていました。

8月申告の自社の決算は
これで完成です。

あとは申告と納税のみに
なったので、あとは
お客様の申告に
集中できますね(^^)

【昨日の1日1新】
・新しい靴箱

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