伝わらない言葉を使っていませんか。
一瞬、戸惑いました
先日購入したブックカバーを
本に取り付けようとしたとき
のことです。
このブックカバーが本の背幅に合わせて
調整できるタイプだったので
簡単な説明書きも付いていました。
読んで見ると
「〜〜ソデを差し込み〜〜」
という説明に
一瞬、戸惑いを
感じました。
「ソデ」ってどこ?
しかも、
「本」の場所を指しているのか
「ブックカバー」の場所を
指しているのかも
分かりませんでした。。
念のため調べてみると、
ソデとは、本のカバーや帯を内側に折り曲げた部分のこと
だそうです。
ということで、
ブックカバーの「ソデ」を
差し込み、無事
ブックカバーの装着を
完了しました。
専門用語は伝わらない
ブックカバーのソデの意味が
分からず、一瞬戸惑う。
些細なことかもしれませんが、
自分も同じようなことを
している可能性がありますよね。
お客さまや周りの方に対して
自分だけが知っている
専門用語で話をしていること
ありませんか。
例えば、税理士だったら
「源泉の納特」
「予定納税」
「社保の算定」
※社労士さんの範囲ですけど、お客さん側での手続き状況を確認したりします。
という用語。
業界の中では当たり前にように
使っている言葉であっても
お客さまからすれば
初めて聞く言葉
かもしれませんよね。
意味が分からない言葉が
出てくると一瞬、戸惑いますし、
意味が分からないまま
話を続けられると迷子に
なってしまい
話の理解が進みません。
しかも、
相手が理解しているかを
確認しないまま話を進めていると
相手への不信感にもつながり
かねませんよね。
専門用語だと伝わりません。
例えば、
こう言い換えるだけでも
どうでしょうか。
「源泉所得税の半年の1回の支払い」
「確定申告時期以外に支払う所得税の前払い」
「毎年、定期的に行う社会保険の等級の見直し」
利益も専門用語になっていないか
しかも、
伝わらないのは
業界の専門用語だけとは
限りません。
例えば、
「利益」という言葉
だって専門用語に
なっている可能性もあります。
社長が
「もっと利益を意識しよう!
と社員さんに伝えたとしても
社員さんの意識はどうでしょうか。
社長が意図している利益はどこ?
利益にも売上総利益(粗利)も
あれば営業利益、経常利益、
税金を引いた後の税引後利益
などいろいろあります。
粗利を指しているのか、
営業利益を指しているのかで
社員さんの行動も変わるはずです。
さらに、
利益に対する理解も異なる
ケースがあります。
社長は
利益を残すからこそ
借入の返済ができて、
将来のための
お金を貯めることが
できるし、
利益がないと会社が続かない。
一方で、社員さんは
利益が増えれば、
社長が自由に使えるお金が増えるだけ
なんて思っているかも
しれませんよね。
こうなれば、
社長が言う、
「利益」だって
専門用語みたいなものですよね。
「利益」についてうるさく
言えば言うほど
社員さんの不信感に
つながりかねません。
まずは
社員さんに社長が言う
「利益」が何を指して、
「利益」がどんな意味を
持っているのか、
理解してもらうことから
始めないといけませんね。
【編集後記】
「社員さん向けお金の授業」
として「利益」の意味や必要性、
会社やお店のお金の流れ、
自分自身が何をしないといけないか
の研修をさせて頂くことがあります。
こういった勉強って
若いうちからで
知っているか知らないかで
その後の人生も
大きく変わる可能性が
ありますよね。
【昨日の1日1新】
・文明堂 オレンジカステラ
・アジャスト(伸縮式)ブックカバー