抽象化できると横展開できるようになる。

引いて見てみましょう。

20210624

抽象化して考える習慣

身の回りに起きたモノゴトを
抽象化して考える習慣を
持っておきたいものです。

例えば、

「社員のAさんが利益を意識して仕事をしてくれないので、営業の場面で簡単に値引きをしてしまって困っている」

という話しがあったとします。

抽象化することを意識することなく
この話しに向き合おうとすると

・なぜAさんが利益を意識しないのか
・なぜAさんが値引きの選択をしてしまうのか
・Aさんに利益の意識を持ってもらうにはどうすればいいか

とあくまでAさんの問題として
捉えてしまうかもしれません。

すると、
解決策を考えるときも

Aさんに対して利益の意識を持ってもらう方法

と個別の対策を考えてしまうかもしれません。

仮にAさんは利益を意識できるように
なったとしても、
新たにBさんで同じようなことが
起きてしまうことだってあります。

ここで抽象化して考えてみると

・Aさんだけの問題ではなく社員さん全員に共通する可能性がある
・社員さんが利益を意識できない理由は?
・そもそも利益の定義は揃っているのかどうか(売上総利益、営業利益・・・)
・営業場面で値引きを提案する状況はどんな状況か?

といったポイントが浮かび上がってきます。

Aさん個別のことを考える前に
考えた方がいいことが出てきますよね。

抽象化できると横展開できるようになる

Aさんが利益を意識した仕事ができていない

1つの個別事象があったとしても
抽象化して考えていくこと。

Aさんだけ、ではなく社員全員の問題として考えると

利益を意識するといってもそのそもの利益は何を指すのか

社員さんが売上から利益のお金の流れは理解しているのか

社長が考える利益を意識した状態はどういう状態か

営業をするときの方針は共有できているか

考えておくポイントが増えるとともに
具体的にどんな対策を取っていくかの
選択肢も広がっていきますよね。

社員全員のお金に対する理解度を高めること

が大きな対策になるかもしれません。

そもそも社長自身は常に経営の数字に
触れる機会が多いので利益に対する意識
は当然のように持ち合わせていたりします。

一方で、社員の立場からすれば
会社の経営数字に触れる機会が少なければ
利益の数字を確認する機会も少ないでしょうし
そもそもなぜ利益が必要かを理解していない
可能性だってありますよね。

社長と社員の経営数字の情報量のギャップをどう減らすか

を考える必要があるかもしれません。

1人の社員に対する課題であっても
抽象化して考えることで
横展開できるようになります。

社長から社員に自社の経営状況を伝える機会を作ろう

社員に経営数字の理解を高めてもらうための研修を用意しよう

簡単に値引きしないよう自社の商品、サービスの価値を皆で確認しよう

1つの課題をきっかけに
本質的な自社の課題を見つけること
にもつながるかもしれませんよね。

言葉でしか伝えられない

社長が社員に伝えたいことを伝える、
専門家がお客様に対して
伝えたいことを伝える。

いずれの場合でも
伝えたいことを伝えるためには
言葉を使うしかありません。

どんな言葉で伝えるかを考えるときに

・モノゴトを抽象化してみること
・抽象化したことを横展開して考えてみること

をすることで
伝える選択肢が増えて
モノゴトの本質にたどり着く可能性が
高まりますよね。

【編集後記】

昨日の午後はお客様と
Zoomでの経営ミーティングでした。

お客様とのミーティングで
価値を提供できるようにすることは
もちろんなのですが、
ミーティングの経験が
抽象化する力を磨かせて頂く場にも
なりますね。

【昨日の1日1新】
・Evernoteアプリのトップ画面カスタマイズ

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