お金の流れの確認です。
売掛金や未収入金の残高の推移が気になります
お客様の数字をチェックする中で
特に気にする項目の1つが
売掛金や未収入金の残高の推移
です。
いくら順調に売上を上げていたとしても
同時に売掛金の残高も時間の経過とともに
増えていたらどうでしょうか。
計算上は毎月利益を残していても
売上代金である売掛金の回収が
できていない状態が続くということは
売掛金が増えている分、
会社にお金が入ってきていない
ということになります。
売上が増えていく状況であれば
その分、材料や商品の仕入をしたり
人を採用して人件費が増えたりして
出ていくお金が増えることも
少なくありません。
売掛金や未収入金の残高が増えることで
入ってくるはずのお金が入ってこず、
一方で出ていくお金が増えていくと
資金繰りが苦しくなり
経営が行き詰まる可能性もありますよね。
売上を増やすよりも、売上を回収もれを減らす。
売上を増やすことより
売上の回収もれを減らすことの方が大切、
といっても過言ではありません。
売上を増やすこおとができていても
それ以上に売上の回収ができていないけば
経営は苦しくなる一方です。
売上の回収もれを減らすための
ポイントは3つあります。
1.売掛金や未収入金の残高をチェックする
先月の売上はいくらだったか、
成績が気になる経営者の方は
少なくないと思いますが、
同時に毎月売掛金や未収入金の残高
をチェックする習慣を持ちましょう。
販売管理ソフトなどを使用している
場合にはそのソフトをチェックして
取引先ごとに売掛金の回収状況を
確認していくこと。
販売管理ソフトを導入していなくても
会計ソフト上で売掛金などに
取引先ごとの補助科目を設定して
残高を確認できるようにする方法も
あります。
クラウド会計を採用していると
補助科目の追加や変更も簡単ですし、
その情報を経営者自身が
PCだけでなく、スマホからなどで
いつでも確認できるようになります。
2.タイムリーに請求書を発行する
売掛金の回収が遅れているという
企業の中には、
請求書の発行タイミング自体が遅れている
ということもあります。
請求書発行業務が後回しになっていて
納品や業務は完了しているけれど
まだ請求ができていないと
当然、売上代金の回収も遅れてしまいます。
締め日を迎えるとともに、
あるいは業務を完了するとともに
請求書を発行できる環境を作りましょう。
さらに請求書には入金期限を記載して
回収タイミングを相手任せにしないこと
も必要です。
3.売上代金の回収手段を見直す
売上の請求書はタイムリーに
発行していても、
実際の売上代金の代金の回収が
遅れてしまうことで、
回収遅れが生じたり、
回収もれにつながることがあります。
相手先に訪問して
売上代金の集金をする方法
を採用していると
集金に行けるタイミングが
遅くなればなるほど
売上代金の回収も遅れます。
また取引先から期限どおりに
入金がない場合に
どのタイミングで連絡を取るか、
入金期限を過ぎたときに
すぐに連絡しているかどうかも
大切なポイントです。
さらに、
回収方法も見直してみましょう。
取引先を訪問して集金をしている、
あるいは振込を依頼している場合には
手数料が発生しても
口座振替やカード払いやコンビニ払い
を採用する方法もありますよね。
精神的、時間的な負担を増やさない
売上代金の回収に遅れが生じたり、
取引先からの回収ができない状況
が発生すると、
催促をしたり、集金をしたり
交渉をしたりと時間を費やして
しまうことになります。
さらに
支払ってもらえない、
支払いが遅れているということ
取引先に何らかの事情があるわけですが、
そうした事情がある取引先に
支払いを催促することは
催促する側にも精神的な負担
が生まれますよね。
そうした負担を増やさずに済むように
売掛金や未収入金をチェックして
そもそも売上回収もれや
回収遅れを増やさない仕組みを
取り入れていきたいものです。
【編集後記】
今月に入りお客様から
様々なご相談を頂き
臨時での打ち合わせの機会が
増えています。
こうして頼りにして頂けること
はありがたいですね。
【昨日の1日1新】
・靴修理屋 凛靴
・ロカレ ロカ弁