部分も全体も見えていますか
個人事業と会社を合わせて確認
個人事業主として行っている
税理士事務所がある一方で
会社で経営のサポートの業務
を行っています。
個人事業は所得税の確定申告を行い
会社は法人の決算申告を行い、
それぞれで数字の管理
をしないといけません。
さらに、それに加えて
個人事業と会社を一体とした数字
の売上や利益の計画を立てて、
お金の見通しが分かるように
もしています。
個人の決算時期は12月ですが、
会社の決算時期である6月決算に合わせて
会社と個人の数字を合算して
月別と年間の売上、利益、お金の状況
が分かるようにしているんです。
個人事業と会社の経営数字を合わせて管理し、計画を立てる意味
個人事業と会社との間での
売上取引があるわけではないので
個人も会社もいずれも
必要な売上目標があります。
けれど、
個人事業と会社の経営数字を
合わせて管理し計画を立てることで
アクセルを調節すること
ができるようになります。
個人事業と会社とそれぞれで
数字を見ているだけであれば
それぞれの売上や利益を追求しようとして
負担が掛かっても
個人事業、会社それぞれを
伸ばそうと行動してしまうかも
しれません。
けれど、個人と会社の経営数字
を合わせて計画や実績を確認することで
個人が伸びそうであれば会社では無理をする必要はない
といった判断ができるように
もなるわけです。
さらに、両者のお金の見通しを
合わせて確認することで
一方の事業で利益が増えそうだから
お金を使った投資ができそうだ
と考える前に
もう一方の事業のためにも投資は控えて
お金を残しておこう
といった判断にもつながります。
もちろん、
積極的にどちらかの事業のため、
あるいは個人、法人両方の事業のために
お金を使う計画を立てて実行する
ということも
合わせた数字を見ているからこそ
できるわけです。
個別の数字と全体の数字を見ること。
個人と会社で数字の管理が分かれているもの
を合わせて確認するようにしていますが、
1つの会社で複数の事業を行っている場合でも
当てはまりますよね。
会社全体の数字の確認ができる
だけでなく
各事業個別の数字の確認ができるかどうかで
経営判断ができる範囲も広がります。
全体だけでも、部分だけでも片手落ち
複数の事業があるにも関わらず
各事業を合算した数字でしか
確認していなければ
どの事業を改善しないといけないのか
どの事業をもっと伸ばした方がいいのか
といったことを客観的に見ること
が難しくなります。
一方で、複数の会社がある場合や
個人と会社で事業を行っている場合で
個別の事業の数字だけしか見ていなければ
それぞれの数字をよりよくする意識
は生まれますが、
全体を見てどの事業をどこまで伸ばせばいいか
の判断が難しくなります。
全体だけでも、部分だけでも
片手落ちになりかねません。
全体と部分の数字を
確認できるようにしたいですね。
【編集後記】
決算期の異なる会社と個人の
数字を管理する上で
役立っているのが
クラウド会計freeeです。
クラウド会計freeeであれば
本来は12月決算の個人事業の数字も
6月を決算とした場合の12ヶ月の月別損益推移
といった具合に年を跨ぐ
任意期の期間での集計ができます。
会社と個人の数字を合わせる手間を
グッと減らしてくれますね。
【昨日の1日1新】
・事務所内でのとある研修