消費税の税込経理をしていても、毎月の消費税納税額を確認する

消費税を毎月確認していますか。

20201201

消費税は支払いの都度ではなく、発生の都度確認する

会社やお店が納める税金の中でも
金額が高額になるケースが多いのが
消費税です。

その消費税ですが、
納税額はいつ確認しているでしょうか。

決算、申告の段階になった時、
年、年度の途中で中間分としての
消費税を納税する時
に確認していたりしないでしょうか。

支払うタイミングの度に
消費税の金額を確認すると
その金額から負担感を
感じることが少なくありません。

消費税を支払うタイミングではなく、
少なくともその消費税が
発生するタイミング、
毎月の業績が確定するときに
消費税の金額も確認しておきたいものです。

消費税の税込経理をしていても、毎月の消費税納税額を確認する

消費税の経理方式には

消費税の金額を含まない数字で
売上、経費、利益を計算する税抜経理

消費税を含んだ金額の数字
売上、経費、利益を計算する税込経理

の2つの計算方法があります。

税抜経理を採用していれば、
毎月、売上などとともに預った消費税額
を「仮受消費税」という科目で
毎月、経費などとともに支払った諸費税額
を「仮払消費税」という科目で
集計します。

そしてこの
「仮受消費税」と「仮払消費税」の
差額を計算することで
税務署へ納める消費税の金額を
把握することができます。

毎月のこの金額がいくら
になっているかを確認すれば
先々の消費税の支払いへの
備えができますよね。

一方で、消費税のもう1つの
計算方法である
税込経理を採用している場合、
売上や経費など全て取引を
消費税込みの金額で集計していく
ことになります。

したがって、
税抜経理のときのように
預った消費税、支払った消費税を
個別に集計することはないので
今、消費税を支払うとすれば
どれだけの消費税を支払うか、
も分かりません。

そのため、
決算や確定申告で消費税計算を行い
初めて納税額を確認するになります。

さらにこのタイミングで
消費税額を租税公課という経費科目で集計するので
経費の金額を一気に増えてしまい
それまでの利益の金額も大きく変わる、
といったことにもなるんです。

消費税を計算するまでは
黒字だったのに、
消費税を計算した途端
赤字になってしまった、
なんてことも起こりかねません。

ただ、
消費税の税込経理をしている場合でも

毎月、消費税の金額を計算すること

で税抜経理と同じように消費税額を
確認することができ、
毎月の消費税を経費の金額として集計すれば
決算で大きく利益の金額が変わる
といったことを防ぐこともできます。

消費税の税込経理をしていても
会計ソフトなどを利用すれば
消費税額の計算は可能です。

顧問税理士がいる方は
計算方法などを相談してみてください。

自社で経理を完結している
場合などであれば
使用している会計ソフトの機能を
確認してみましょう。

毎月の正確な利益と将来の納税額を確認するため

税込経理をしている場合に
毎月、消費税の計算をする、
となると一手間増えること
になります。

それでも
毎月、より正確な利益を
確認することができて、
将来の納税への準備ができるわけです。

消費税の税込経理をしている場合でも
毎月の消費税額を確認してみませんか。

【編集後記】

年末調整の書類が続々と
届いてきました。

まずは必要書類が揃っているか
確認することからですね(^^;

【昨日の1日1新】
・クレームデラクレーム 青りんごのシュークリーム

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