理想を実現していただくために
利益がいくらになるか分からないけど
「○○をすれば節税になりますか」
「税金の負担を抑えるために◇◇をしました」
税理士がこうした質問や報告を
受けるケースをよく聞きますし、
初めてお会いする経営者の方からも
実際にお聞きすることが少なくありません。
そしてこうした税金を抑えたいという
お話しを伺ったときに多いことが
そもそもどれぐらいの利益が残って
税金の負担がいくらぐらいになるかがまだ分からない
ということです。
その年の利益がどれぐらいになるか、
前年以前からの繰り越されてきた欠損金が
どれだけあるかなどを把握していないと
利益に基づく税金の金額も
分かりませんよね。
節税思考からキャッシュフロー思考へ切替える役割
税金の負担を減らすために
当初の予定よりも経費を多く使う、
減価償却費が大きくなるような
設備投資を行う。
利益が少なくなって
収める税金も少なくなる効果
は確かにあります。
けれど、経費や設備投資で
お金を使ったとしても
税金が減らす効果は
その使ったお金の15%~30%
であることがほとんどです。
使ったお金を 100 とすると
それが経費であれば
100に税率を掛けた金額、
例えば30%であれば
100×30%=30
の税金を減らすことができます。
一方で、
経費を使ったことで
手元のお金が100減ってしまった
わけですよね。
税金の削減効果 30
経費で使ったお金 ▲100
差し引き ▲ 70
節税しようとしたことで
余計に70お金を減らしています。
そして、
このお金の構造を図解で
お伝えするようにしています。
※西順一郎先生のSTRAC表を元に作られた
和仁達也先生の「お金のブロックパズル」
素直に納税するよりも
お金を使った節税をする方が
手元のお金が減ります。
と伝えるだけでなく、
お金のブロックパズルを
使ってどんな影響があるか、
までお伝えします。
借入金の返済資金がなくなること、
将来の設備投資に向けたお金が減ること、
万が一のため資金を貯めることが
できなくなること。
節税を進めるとなぜお金が減り、
どんな影響を受けることになるか。
ここまでお伝えすると
経営者の方の意識も変わっていきます。
一定の納税をすることで
お金が貯めることができる。
逆に、一定の納税をしないと
お金を貯めていくことができない。
キャッシュを増やすと納税の不安が減る
少しでも節税になることに取り組みたい。
こうした思考が生まれる原因として
納める税金を減らすとお金が残る
という意識があります。
だから多くの税金を支払ったら
お金は余計に減ってしまい、
事業を続けることが難しくなってしまう
と考えるのではないでしょうか。
けれど、
節税思考からキャッシュフロー思考
に切り替えていくこと。
お金を減らす節税は行わず、
利益を残して納税をすることで
お金を貯めることを繰り返す。
手元のお金を増やすことで
お金への不安を減らしていく、
納税をしてもお金が残る見通しを立てる、
外部環境の変化に耐えられる
体質に変えていく。
こうした理解を広げて
いきたいですね。
【編集後記】
昨日も在宅勤務デーでした。
Zoomミーティング中は
息子達も察してくれて
テレビの音量を下げたりと
気を配ってくれていることが
嬉しいですね。
【昨日の1日1新】
・長男のある練習の付き添い