判断基準がブレないように。
決算前だから買っちゃいましょう
もうすぐ3月ということで
3月決算の会社だと、
今期の決算での利益や納税額の予測などを
していることだと思います。
先日も3月決算のある会社さんに
納税の見込額を確認する資料を作って
お送りしたところです。
一定の利益も出るので
法人税などの納税が発生するのですが、
こちらからは
無理に納税額を減らすような話は
一切していません。
例えば、
「今期は決算での利益、納税額が例年より多いので、10万円未満では必要なものがあれば買っておいていいですよ」
といったことも
最近はあまり話さないように
しています。
税金を減らしたいからといって
買い物をしたとしたら
そのまま税金を支払う以上に
手元からお金がなくなってしまい
ますしね。
「決算で節税になるから購入する」はやらない。
たまに、
「決算で税金を払うくらいなら何か必要なモノを買おう」
そんな考えを持っている方も
いらっしゃいます。
でも、
この考えを持ってしまうと
税金は減ったとしても
お金も減ってしまうわけです。
決算時点の見込みが
お金の残高(税支払前)1,000万円
利益 1,000万円
法人税等 300万円
お金の残高(税支払後) 700万円
という状態だったとしましょう。
もし、仮に
法人税 300万円を支払いたくない
からといって消耗品の購入などでを
300万円使ったらどうなるでしょう。
お金の残高(税支払前) 1,000万円
消耗品費 300万円
利益 700万円
法人税等 210万円
お金の残高(税支払後) 490万円
消耗品300万円の支払いすることで
法人税等が減るのは90万円ほどに
すぎません。
210万円余分にお金を使ってしまって
いますよね。
決算で節税になるから購入する、
という考えはやめたほうがいいです。
納税額の見込み額に関係なく
買うと決めているものがあって、
決算月の3月に買うのか、
翌月の4月に買うのか、
というのであれば、
決算月の3月に前倒しする。
これぐらいならいいですけどね。
節税ができなくても不要なモノは買わない
会社やお店で経費として
必要なモノを購入するのは、
経営をするために必要なモノ
だから購入するわけですよね。
そもそも
税金を支払いたくないから
という理由で購入するモノ
なんてありませんよね。
何かのモノを買うときに
税金が減るかどうかという判断基準を
加えてしまうと
判断もブレてしまいます。
節税ができなくても
不要なモノは買わずに
税金を支払うこと。
お金が残る経営を目指しましょう。
【編集後記】
昨日は終日、事務所での
お仕事でした。
確定申告の業務はほどほどに
お客様のミーティング準備や
お客様のPCのトラブル対応など。
毎年こんな感じで
確定申告業務の進捗に
焦りを感じ始めるんですよね(^^;
【昨日の1日1新】
・RIZAP キャラメルアキアートプリン