「何を提供するか」ではなく「どのように対応するか」を提供する

どこで勝負しますか。

20190510

ある商品が売れなくなった業界

昨日はある保険代理店の方と
打ち合わせをしていました。

保険業界というと、
会社向けのいわゆる節税保険というものが
売れなくなってしまいました。

国税庁の方針変更により
その商品のメリットがなくなることが分かり、
事実上販売できない状態になることが
濃厚なんです。

節税保険というのは、
多額の保険料を支払うことで
利益が減らし
納税額を減らす目的で加入される
保険商品のことです。

保険なので、
万が一のときに保険金も下りますし、
30年など一定期間加入すれば、
掛けた保険料の一部を解約返戻金として
受け取ることができます。

保険料を支払っているうちは
経費を増やして
税金を減らすことができて、
将来は解約返戻金として
まとまったお金も帰ってくるから
いいでしょ、という商品です。

確かに保険料を支払う分、
税金は減るのですが、
よほど上手く活用しない限り
多くのケースでは
税金が減る以上に
事業の資金を目減りさせるだけ
なんですよね。

以前から
こちらの保険代理店の方にも

「私はそういった節税保険はお客様に提案しません」

と話してきていたので、
私の方針も理解されていました。

ただ、その代理店さんとしては
これまで売れていた商品が
売れなくなることが決まったわけ
なので、当然新たな対策が
必要になるわけです。

「何を提供するか」ではなく「どのように対応するか」を提供する

もちろんその代理店の方も
保険業界が
保険商品に頼っていてはいけない
ことを理解されていました。

どんな保険商品を売るかも
大切ですが、
いかにお客様に寄り添っていくかを
考えていかないといけない、
とうことです。

業界は違えど、

「何を提供するか」ではなく「どのように対応するか」

によって
その事業の価値も決まりますよね。

「何を提供するか」

だけを意識していると、
同じモノやサービスを
提供するライバルが
表れたらどうでしょうか。

そのライバルが
同じモノやサービスを
より安い価格で提供していたら。

お客様がライバルに流れる可能性は
大いにありますよね。

そうではなく、

「どのように対応するか」

を提供すると考えると
どうでしょうか。

保険商品を売るのではなく、
取引先をいかに守るかを考え
できる限りの情報提供や
サービスの提供を行う。

保険のニーズがあれば
当然、保険商品も提供する。

税理士の場合でも
毎月の試算表を提供する、
決算書や申告書を作成すること
を提供するのではなく、
定期的にお会いする中で
経営の相談ができる、
税務で必要な対策を提案する。

特定のモノやサービスを
提供することから離れて、
「どのように対応するか」
まで含めると
全く同じモノやサービスを
提供するライバルは
いなくなりますよね。

「どのように対応するか」は自分で決めることができる

お客様に対して

「どのように対応するか」

ということは
自分で、自社で決めることが
できますよね。

国の法律が変わろうが
提供しようとしている
商品の内容が変わろうが、
左右されることはありません。

自分で、自社で決めた
「どうのように対応するか」
を提供することが
が商品になり、
サービスになりますよね。

【編集後記】

昨日は午前、午後と
事務所での打ち合わせでした。

いろいろなところに
いろいろな課題がありますが、
前を向いて1つ1つ取り組めば
結果は付いてくるはず。

小さな1歩でも進んでいくことが必要だな、
と改めて感じた1日でした(^^)

【昨日の1日1新】

・キットカット 熊本名物いきなり団子味

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