把握できれば次なる準備ができます。
売上が0になるタイミングを想定する
私のお客様がいる
関西ではまだ緊急事態宣言や外出制限
といった話は出ておらず、
あくまで不要不急の外出自粛が
要請されている状況です。
すでに売上に大きな影響を
受けている会社や個人事業主の方も
いらっしゃいますが、
まだ売上が0になるという
状態にはなっていません。
とはいえ、
今後、緊急事態宣言が発令されて
外出制限といった事態に進展すると、
事業の内容によっては
売上が 0 になる状況も
起こりえますよね。
お客様にも
売上が 0 になる可能性と
そうなったときの想定をして欲しいと
お伝えしています。
結果的にそうした事態に
ならなければ
それはそれでよかった、
となるだけですからね。
売上が0になっても出ていくお金、把握していますか？
売上が 0 になって
入ってくるお金が 0
になったとしても
事業を続けている限りは
出ていくお金を 0
にすることはできません。
社員さんがいれば
給与の支払いが必要にでしょうし、
テナントを借りていれば
家賃の支払いも必要になります。
金融機関からお金を借りていれば
元本の返済や利息の支払いも
ありますよね。
だからこそ、
今まず行うときは
売上が 0 になったときでも
出ていくお金がいくらになるのか
を把握することです。
月々の売上、原価、経費、利益を
記した損益計算書があれば、
その中身を確認してみましょう。
給料手当、雑給、法定福利費･･･
人件費を見てみると
社員さんの給料手当も
残業代などは支払う必要が
なくなると考えるとしても
最低いくらの給料になるのか。
アルバイトさんへの給料は
どうするのか。
社会保険料などの法定福利費は
ひとまずこれまでどおり
まずは支払うと仮定する。
その他の経費も
水道光熱費、通信費、消耗品費は
どう変わるのか。
家賃は変わらず支払い続ける
でしょうし。
水道光熱費や通信費は
引き下げることができると
思います。
損益計算書では分からない
毎月の借入金の返済は
借入金の返済予定表で確認する。
こうしてで出てきたお金を
合計してみましょう。
売上が0になったとしても
毎月出ていくお金が
分かりますよね。
悲観シナリオを確認して安心できる環境づくりへ
売上が0でも毎月出ていくお金
を把握する。
そのお金が仮に月に500万円
だったとしましょう。
現在ある預金残高が3,000万円
あるのであれば、
売上が0になっても
6ヵ月、半年はなんとかなるかも
と見通しが立ちます。
考えたくないことかもしれませんが
この悲観的なシナリオを確認できれば
安心できる環境づくりに
移ることができますよね。
これから3,000万円の特別融資を
受けることができれば、
1年間の時間は確保できる。
売上が0ではなければ、
さらに時間は確保できるわけです。
社員さんにも
1年間はなんとかなるから
安心して今できることに取り組もう、
そんなメッセージを
伝えることができますよね。
数字を扱っている専門家の
立場であれば
売上が0でも出ていくお金を
お客様と一緒に確認すること、
融資を受ける必要性、金額を
一緒に確認すること。
できることから
やっていくしかないですね。
【編集後記】
昨日の午前中も
お客様と打ち合わせでした。
お金の状況を確認して
今後のシナリオを
共有させて頂きました。
あとは、
今やることの打ち合わせ。
心配はしながらも
前に進めていきたいですね。
【昨日の1日1新】
・麺処むらじ 室町店
