記帳に対するハードルを下げることも
税理士の役割です。
Windows10へのアップグレードによって
先日あるお客さまから連絡を
受けました。
PCをWindows10にアップグレード
したら会計ソフトが動かなくなった
そうです。
freeeやMFクラウドといった
クラウド型会計ソフトをお使いの
お客さまが増えてきたので
Windows10へのアップグレードを
あまり気にしていませんでした。
クラウド型ではない会計ソフトを
お使いのお客さまには
お会いした際などに
Windows10へアップグレードは
待ってくださいとお伝えしていました。
が、今回は
決算時以外は訪問しないお客様でした。
こちらからの案内も少し不足していたなぁと
反省です。
クラウド会計ソフトなら気にする必要なかった?
Windows10へのアップグレードも
クラウド型会計ソフトを入れておけば
気にする必要がなかったのでしょうか。
クラウド型のソフトといっても
2つのタイプに分かれます。
完全クラウド型と
一部クラウド型です。
完全クラウド型だとソフトのプログラムや
データの全てがインターネット上にあります。
ソフトを使用するときは
GoogleChromeやFirefox、Internet Explorer
の画面上で操作します。
freeeやMFクラウドといったソフトのパターンです。
もう一つあるのが
一部クラウド型です。
こちらはデータはインターネット上にあるものの
動かすプログラム自体はPCの中です。
あくまでPCの中のプログラムが動いて
インターネット上にある必要なデータを
使います。
MFクラウドでも電子証明書形式の
インターネットバンキングのデータを
取り込む連携ソフトはこちらになります。
Windows10へのアップグレードの例でみると
それぞれで対応が変わります。
完全クラウド型であればPC側の変化に
影響を受けません。
一方で一部クラウド型だとPCの中に
プログラムが入っているので
Windows10へのアップグレードに
よって影響を受ける可能性があります。
クラウド型ソフトにも2種類あることを
知っておいてください。
記帳へのハードルを下げるために
Windows10へのアップグレード
1つをとっても
記帳に対するハードルが変わります。
会計ソフトへの影響があるので
Windows10へのアップグレードを
見合わせる。
Windows10へのアップグレードを
したために会計ソフトの
アンインストールや
インストールが必要になった。
こういったことがあると
記帳に対する気持ちのハードルが
一層高くなってしまいます。
経営者や経理をする立場の人からすると
ただでさえ記帳は面倒くさいもの
という印象を持っている方が多いのに
追い打ちをかけるような事態です。
記帳に対するハードルをさげて、
日々の記帳により、
業績をすぐに確認できて、
将来を考える環境を用意することも
税理士の仕事だと考えています。
クラウド型の会計ソフトを提案する
のもそのためです。
経理の仕組みも含めて
記帳のハードルを下げる努力
が必要ですね。
【昨日の1日1新】
・モスライスバーガー「海鮮かきあげ(塩だれ)」
【編集後記】
Windows10へのアップグレードにより
会計ソフトが動かなくなったお客さま、
会計ソフトのメーカーの方に遠隔操作
によるサポートを受けて復旧できたそうです。
ソフト側のWindows10への対応がちょうど
終わったところで、PCのWindowsを
10から8にダウングレードする必要は
なくなったようです(^^;