循環が支えます。
お金の多さが経営の安心感
「どんな経営がいい経営か?」
そう聞かれたら、
どう答えますか?
人によっていろいろだと
思います。
売上、利益を安定的に出す経営。
社員さんがいきいきと働いている経営。
お客様に感謝され、
社会にも貢献できている経営。
どれもいい経営だと思います。
さらに加えるとすれば、
「安心できるお金を確保できている経営」
ではないでしょうか?
現金や預金がどれだけあるか。
例えば、
売上がなくなったとしても、
半年分の人件費やその他の固定費、
金融機関へ返済するお金を残す
ことができていればどうでしょうか?
利益率の低い仕事、
危険な仕事を
無理に取りにいく必要
ありませんよね。
売上が急になくなったとしても
明日から何もできなくなる、
わけじゃないですよね。
半年の時間の余裕が
あるかないかで
経営の安心感は
大きく変わるものです。
しかも、
お金の余裕があれば、
いろんなチャレンジもできて
可能性も広がるるわけですよね。
CCCでお金を残す経営を目指す。入りは早く、出は遅く。
では、
「安心できるお金を確保できている経営」
を目指すためにはどうすれば
いいでしょうか。
今より売上、利益を増やす、
という方法がありますよね。
でも、その前に
お金の入りと出に着目した
CCCでお金を残す経営を
目指しましょう。
CCCとは、
キャッシュ・コンバージョン・サイクル
といって、
お金を生む間隔のことをいいます。
これを意識するだけで
売上や利益が増えなくても
お金を手元に残すことが
できるんです。
逆にこれを意識していないと
売上や利益は増えているのに
手元の現金がなくなっていく、
そんな状態になってしまいますよ。
CCCを具体例でみてみましょう
飲食店の例でみてみましょう。
飲食店の1日を簡単にすると
1.食材を仕入れる(お金を払う)
2.料理を作る
3.お客さんに料理を提供する
4.お客さんに代金を払ってもらう(お金をもらう)
という流れですよね。
この流れを良くして
お金を残していきましょう、
ということです。
先ほどの流れだと、
最初に食材を仕入れるための
お金が必要ですよね、
でも、
その日に代金を支払って
もらって回収できたので
CCCは0日なんです。
CCCの計算式はややこしいので
割愛しますね。
もし、
お客さんがカード払いをすれば
どうなるでしょうか?
その日にお金は入ってくることはなく、
1ヶ月後(30日後)に入金があった。
するとCCCは30日です。
CCCが増えるとお金が入ってくる
タイミングが遅くなります。
つまり、
食材の仕入ばかりが先行して
資金繰りが苦しくなることです。
でも、
ここで食材の仕入も
仕入先に依頼して、
食材の代金をその日に現金で
支払うのではなく、
1ヶ月分をまとめて40日後に
翌月10日に支払う交渉をすれば
どうでしょうか。
1ヵ月後、
カード会社からの入金があった後、
仕入先に仕入の代金を支払えば
いいわけです。
すると
CCCは −10日(30日−40日)
となるんです。
つまり、
お金が入ってきてから
支払いができる
ようになります。
こうなれば
常にお店にお金が残りましますね。
現実にはこれだけではないですが。
CCCを意識して、
お金の入りを早く、出を遅くが
できないか考えてみましょう。
仕入先に締め日を遅くして
支払日を遅くしてもらう。
現金回収できる方法なないか。
クレジットカードでの販売を
するとしても、入金時期が
早い会社を選ぶ。
売上アップ、利益アップ
だけでなく、
お金の流れを良くする方法を
考えることも
同じくらい大切です。
【編集後記】
昨日の午後は
ある経営者の方との面談
でした。
そこでもやはり
お金をどれだけ残すか、
お金をどれだけ生むか
が議題となりました(^^)
【昨日の1日1新】
・新しい価格表を作る(税務以外のサービス)