税理士業もサービス業なので買う立場の視点も必要です。
サービスを売る立場であれば買う立場の経験や視点が必要
税理士として税務や経営に関する相談にお答えしたり、お客様の数字のチェック、申告書の作成・提出といったサービスを提供しています。
サービスを提供する、いわばサービスを売る立場だからこそサービスを買う立場の経験が必要です。
買う立場を経験して、買う立場の視点に立って考えることで売る立場として何をすべきか、何をしたいかが分かります。
税理士業務を提供するという売る立場に対して、買う立場、別の税理士に顧問をお願いしなくても、コンサルティングを受ける、セミナーを受講するにといった時に買う立場の視点で見ると気付くことが出てきます。
サービスを買う立場になって気付くこと
今、自分自身が提供する顧問業務の報酬と同程度の金額を支払ってあるコンサルティングのサービスを受けています。
サービスを買う立場、それも自分自身が売るサービスに近いコンサルティングを受ける立場になると初めて気付くことがあります。
お金を支払う時の感覚が分かる
サービスに対してお金を支払う感覚が分かります。
税理士業務もコンサルティングも無形のサービスです。
サービスの提供を受けてみるまでその値段に見合ったサービスかは分かりません。
けれど、サービスの契約、お金を支払う約束をしてサービスの提供を受けるのです。
お金を支払う側はサービスの内容が値段に見合ったものか判断しなければいけませんし、判断するための情報が必要です。
するとサービスを提供する側としてそのサービスで何が得られるのか、どういうメリットがあるのかいった情報を伝えることの大切さが分かります。
期待度の高さが分かる
サービスの値段が高ければ高いほど期待度が上がります。
税理士報酬というと年間数十万から100万円を超えることも少なくありません。
しかも、1年だけじゃなく契約が続く限り毎年支払い続けて頂くことになります。
金額に対する期待度も当然上がりますし、期待を下回った時のギャップも大きくなりがちです。
サービスを提供する側としていかにその期待度を上回るサービスを提供できているかを常に意識しておかないといけません。
言葉ではない情報をいかに汲み取るかの大切さが分かる
サービスを利用する立場からすると、何をして欲しい、もっとこうして欲しいといった要求のすべてを言葉で伝えることはできません。
何をどう伝えていいか分からないこともありますし、何となく感じる違和感などもあるでしょう。
もちろん、もっとこうして欲しいという思いはあるものの心の中に秘めているだけといったこともあります。
サービスを提供する側として相手が何を求めているか、何に困っているかを汲み取る必要があります。
相手の表情や態度、行動から適切な質問や声掛けをしないといけませんし、何より言葉で伝えてもらうことが全てではないことを理解しておかないといけません。
まとめ
サービスを買う立場になって、買う立場の視点に立つと見えるものが変わってきます。
売る側の立場だけの視点にならないように気を付けないといけませんね。
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【編集後記】
昨日は飲食業のお客様のところで打ち合わせ。
祇園祭の対応の確認なども議題に。
いよいよですね!