お金の入りと出を確認し、貯水量をチェックする資金のダム式経営を。

安定した水位になるように。

20201010

松下幸之助さんのダム式経営

松下幸之助さんが唱えた
経営手法に

ダム式経営

というものがあります。

ダムに水を貯めておいて
必要に応じて徐々に水を流す。

商品や製品の在庫が足りない、
逆に余りすぎる、
ということがないように、
という常に余裕をもたせる
経営のあり方です。

商品や製品の在庫に限らず、
お金や人、設備についても
同じ考え方で余裕を持たせる
というもの。

会社やお店の経営者であれば
誰もが目指したい経営のあり方
ではないでしょうか。

お金の入りと出を確認し、貯水量をチェックする資金のダム式経営を。

ダム式経営は理想的な経営のあり方。

とはいうものの、
中小企業だから、個人事業主だから
余裕を持たせるダム式経営
なんてできない、
と考えてしまっていることは
ないでしょうか。

できないと自らブロックする限りは
ダム式経営はできませんし、
短期間でダムが出来上がるわけでも
ありませんよね。

しかも、資金や在庫や人、設備
全てにおいてダム式経営を
目指すのではなく、まずは

資金のダム式経営

から目指したいものです。

企業にとって
資金のダムを作る
ということは
経営の安全性を高めること
でもあります。

じゃあ、
資金のダムを作るには
どうすればいいかというと
大きく2つのステップです。

1.お金の入りと出を把握する

1つめのステップは

お金の入りと出を把握すること

です。

毎日、毎月の売上があったとしても
お金の入りは業種、業態によって
変わります。

飲食店のように
毎日、現金が入ってくる業態もあれば、
クレジットカード会社からの半月後の入金、
月末に取引先に請求書を発行して、
入金は翌月末になったり、
手形や電子記録債権といった支払い方法
により半年後に入金になるケース
だってあるわけです。

どれだけのお金がいつ入ってくるかを
確認すること。

さらに、出ていくお金も把握する
必要があります。

仕入をしたもの、
経費と支払ったもの、
だけでなく
毎月の借入金の返済や
経費に含まれない
リース料の支払い、保険の積立て
といったものもありますよね。

どれだけのお金がいつ出ていくかを
把握すること。

2.お金の貯水量を決める

2つめのステップは、

お金の貯水量を決める

ということです。

自由に使えるダムの中に
どれだけお金を貯めるのか、
その基準を経営者自身が
あらかじめ決めておく、
ということ。

月の売上の3ヶ月分、
年間の固定費相当額、
毎月の固定費と借入の返済額の半年分。

どれだけの資金を貯めるか
お金の貯水量を決めない限り、
お金を貯めようという発想も
生まれません。

まだ十分な貯水量がない、
と分かれば無駄に放流、
お金を使うことを
抑えることができますよね。

ダムがあるからが時間の余裕が生まれる

資金のダム式経営。

実際にお金のダムが
出来上がっていた企業の場合、
今回の新型コロナウイルスの
影響を受けたとしても、
時間に余裕が生まれていました。

売上が減少しても
ダムにお金を貯めているので、
コロナに対応するための対策にも
お金を使うことができました。

さらに融資制度を使うことで
お金の貯水量を減らず、
経営の安全性を維持すること
にもつながりました。

今後、またどんなことが
起きるか分かりません。

まさかに備えながら
理想の経営を実現するためにも
ダム式経営を目指しませんか。

【編集後記】

昨日は夕方に
インフルエンザの予防接種を
受けてきました。

クリニックによっては
いつも通院している人しか
受け付けていないところも
あるようなので、
受ける予定の方は
早めに動いた方が良さそうですね。

【昨日の1日1新】
・とくになし

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