何を判断基準にしますか。
これ、経費になります?
税理士をしていると
こんな質問をよく受けます。
「○○したいんですけど、これって経費になりますか?」
「□□を買ったんですけど、経費にしていいですよね?」
もちろん、
「経費にできますよ。」
そんな答えを
期待されているんだと
思います。
でも、
すぐに
「経費にできますよ。」
とは答えることが
できないんです。
「○○をしたら経費になる」
「□□を買ったら経費になる」
のではなくて、
会社の、事業の
なんのために
それをするのか、
モノを買うのか。
これが分からないと
経費にできるかどうかも
判断できません。
なので、
領収書や請求書を
税理士や会計事務所に丸投げして
会計ソフトへの入力を行う仕事、
記帳代行と呼ばれる仕事がありますけど
これってとても難しいんです。
領収書や請求書の紙だけを見えても
どんな判断がされたか、
なんかは分かりませんし、
本当のところは経費にしていいかが
分かりませんよね。
経費になるからOK!とは限らない
「会社や事業のために○○をする、□□を買う」
そんな目的が確認できれば
その支払いを経費にしても
いいわけです。
でも、
経費になるからOK!
経費になるからお金を使おう。
という発想はやめた方がいいです。
たとえば、
「会社の経費になるから社員旅行に行こう!」
みたいな考えでお金を
使っていることありませんか。
今期は例年に比べて利益が
残りそうだから。
経営者である自分自身が
社員旅行に行きたい。
会社の経費になるからOK!
という発想です。
もし、経営者の中での検討段階で、
しかも、こんな発想で
「社員旅行って経費になりますか?」
と聞かれたら、
「経費にはなりますけど、本当にOKとは限りませんよ」
とお伝えするでしょう。
利益が出た時だけ社員旅行に行くなら、
社員さんの中にはボーナスで還元して欲しい、
と思う方もいるかもしれませんよね。
社員旅行に行って経費になるのは
いいですけど、
社員さんのモチベーションが逆に下がる、
なんてことありませんか?
経費になるからOK!とは言えない理由です。
社員旅行に行くのであれば
「どうしても社員旅行を実現したい!」
そうお聞きした場合には
こうお伝えします。
せっかく社員旅行に行くなら、
毎年行く、2年に1回は行く、
というルールを決めておいて
計画にも予算を組み込んで
おきませんか。
社員旅行を予算に組み込んで
社員さんともあらかじめ予定を
共有しておく。
みなさんの頑張りで業績が
計画を上回ったら社員旅行を
グレードアップしてもいいですよね。
1年をスタートする際に、
そんなことを社員さんとも共有できれば、
仕事で結果を残す目標も1つ増える
わけです。
目標を設定して、
全員でそれをクリアすることで
生まれる達成感もありますよね。
経費になるからOK!とう
発想ではなく、
その経費を使うことで
どんな効果が生まれるのか
どんな影響があるのか。
そもそもなんのために
その経費を使うのか
を考えてみましょう。
そうすることで
経費の使い方も
変わるのではないでしょうか。
【編集後記】
昨日はあるお客さまとの面談でした。
「そういえばお盆ですけど休みじゃないんですね?」
訪問したときにそう言われましたが、
今週も通常どおり仕事をしています。
私も妻もいつもどおり仕事を
していますが、
保育園だけがお休みで、
長男からは夏休みなのに〜、
とも言われています。。
ですが、
その分、土日+αで
いろいろ出掛けている
つもりです。
せっかくなら少しでも
空いているときの方が
いいですしね。
【昨日の1日1新】
・千寿せんべい レモン紅茶