会社のためより社員のため
社員が経営数字を意識して仕事に取り組むと
個人の税理士事務所として独立する前、
仕事に対する意識が変わったタイミング
があります。
それは、
所属しているチームの売上予算が
明確になったタイミング、
です。
チームの売上予算に係わるようになり
今度の売上予算はいくら、
現状、見込めてる売上はいくら、
新たな売上としてはあといくら必要か。
こうした情報が
チームリーダーだけじゃなく
チームメンバーに共有されたとき、
メンバーの一員として
仕事に対する意識が変わりました。
お客様に対する仕事を一生懸命に
行うだけでなく、
チームや組織を維持するためには
必要な売上を確保しないといけない、
ということを意識するように
なったんです。
こうした環境を用意してもらえたこと
には感謝しています。
社員に経営数字を伝えた方がいいと社長に伝える理由
社員の立場として、
所属しているチームの経営数字を
理解したことで
仕事に対する意識が変わりました。
予算を管理するチームリーダーや
営業職でもなかったので、
自社、所属するチームの売上に対する意識
は正直なところそれほど持っていませんでした。
けれど、
チームの予算が共有されて、
予算を達成しないとチームとしての
ボーナスや評価に影響を受けることが分かる。
毎月、予算と実績を確認しながら
予算の達成状況を追いかけていく。
いつも何かと助けてもらっている
チームのためにも貢献したい、
自分の仕事の1つの成果として
いい数字に残したい。
こうした思いが持てると
仕事に対する考え方も変わるものです。
同じ売上金額の仕事であっても
その仕事に掛ける時間は問題ないか
生産性を意識するようになります。
お客様に評価されることで
継続した関係性を築くことができて
売上の増加につながることにもなる。
自らが担当する売上アップも嬉しいけど
同じチームメンバーが活躍することによる
売上アップにも素直に喜ぶことができる。
こうした経験からも経営者の方には
「社員さんにも経営の数字を共有された方がいいですよ」
とお伝えしています。
もちろん、
どこまでの数字を伝えるか、
一部のメンバーから伝えるのか
全員に伝えるのか、
どのタイミングで伝えたほうがいいか、
などはよく考える必要はあります。
それでも
社員に経営数字を伝えることが
社員の意識を変えることにつながり
経営数字全体をよりよくする可能性が
生まれるわけです。
社員自身の成長のためにもなる
社員に経営数字を伝えて、
社員自身が経営数字に向き合うようになる。
経営者の方の中には
社員に経営数字のことは意識させたくない、
意識することで会社を辞めたりすること
につながるかもしれない、
と考える方もいらっしゃいます。
確かに、
会社の状況が厳しいことが分かれば
この会社で働き続けることは止めよう、
と考える社員も出てくるかもしれません。
けれど、
それが経営者にとっても
そう思われないような結果を残そうとする
原動力になりますよね。
また、何より
社員の経営数字を伝えることが
社員自身の成長の機会にもなります。
一人一人の社員が経営数字に向き合うことで
売上や粗利益といった事業のお金の流れ、
そのお金の中から給与が支払われている
という仕組みを体感することにつながります。
そして、
仕事に対する意識が変わり、
人生の過ごしかたまで変わる可能性
が生まれますよね。
【編集後記】
昨日は長男と次男を連れて
とあるところで川遊びをしてきました。
残念ながら魚は見つかりませんでしたが、
アメンボ採集を楽しんでくれました。
【昨日の1日1新】
・とあるところで川遊び
・長男の新しい自転車ヘルメット