社長や事業主の実態としての給料も含めて理想の利益を残せていますか。

黒字の中身を確認しましょう。

20200922

黒字決算だからと言っても・・・

仕事柄、法人や個人、様々な
決算書を確認する機会があります。

社長や事業主の方から

「利益を残して毎年の決算も黒字」

というお話しを伺ってから、
いざ決算書を確認したときに
少し首を傾げざるを得ないとき
もあるんです。

まず、個人事業主の場合、
事業主自身に支払う給料の情報は
経費に入らないので、
売上から原価、経費を差引き
利益を計算する決算書には
記載されません。

つまり、事業主の給料を引く前の
利益を見ていることになります。

また、会社の決算書の場合であれば
社長の給料は「役員報酬」という項目で
記載されることがほとんどですが
この「役員報酬」の金額が
極端に少ないケースだったら。

黒字決算だからと言っても、
実態はもう少し踏み込んで
確認する必要がありますよね。

社長や事業主の実態としての給料も含めて理想の利益を残せていますか

社員やアルバイトの給料であれば
最低賃金が決まっていて、
雇用契約によって支払う金額も
決まっているので、
実際に支払っている金額が
決算書にも表われます。

一方で、社長や個人事業主の給料は
よく確認する必要があります。

まず、個人事業主の給料は
決算書を見ても確認できません。

「貸借対照表」に数字の記載があれば
事業に関係ない個人事業主との
お金のやりとりを記した

「事業主貸」「事業主借」

という項目があるので、
参考にはなりますが
必ずしも事業主の給料とは限りません。

次に会社の社長への給料を確認する
決算書の役員報酬の金額も
社員に給料よりも低い金額で
月額数万円から10万円というケース
もあります。

黒字決算とするために
あえて役員報酬を引下げていたり、
給料の代わりに
社長が会社に貸し付けたお金の返済を受けながら、
社長個人の生活費と
しているかもしれません。

そのため、
お客様と事業の数字を
確認するときには、

実態として社長や事業主の給料はいくらがふさわしいか

その金額を資料に反映させて
実績数字の確認や
数字の計画作りを行います。

個人事業であれば
事業主の給料として40万円が
ふさわしいのあれば、
人件費に毎月40万円、年間480万円を入れて
計画を立てます。

会社であれば
社長の働きに見合った受けとりたい
役員報酬の金額に直した上で
計画を立てます。

実績の数字を確認するときも
受け取りたい数字を反映させて
確認します。

その上で黒字かどうかを確認すれば
事業の実態としても黒字と言えますよね。

社長や事業主の給料も含めて
理想の利益を残せているか、
を確認しましょう。

客観的に事業の状態を確認するために

社長や事業主が
理想としている、
実態に見合った給料を
受け取るとした場合の
数字を確認すること。

思うような利益を残せない、
赤字になってしまうようであれば
事業の見直しが必要になります。

決算書の見た目だけでは
分からないこともあります。

客観的に事業の状態を確認
できるようにしておきたいですね。

【編集後記】

昨日は京都御所に出かけて
ブログ執筆と読書をした後、
事務所へ。

外で過ごすのが気持ちいい
季節になりましたね。

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【昨日の1日1新】

・国勢調査オンライン回答
・京都御苑 檜垣茶寮 季節の野菜カレーうどん

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