安全性も必要だけど、適度な危機感を持てるように。

守りがあるからといって安心とは限らない。

20210814

預金残高が増えることで・・・

新型コロナウイルス感染症対策の
融資制度を利用するなどして
一時的に預金残高が増えた
企業や個人事業主は少なくないと
思います。

その預金残高は借入金とともに
増えたわけですが、
手元の預金残高が増えたことで
経営の安全性が高まったことは
事実です。

借入金はこれから数年かけて
返済していくのに対して、
今使える手元の預金残高が増えたことで
急な多額の出費が発生したり
売上が減少する事象が発生しても
経営を続けることができます。

経営の安全性が高まったからこそ
将来に向けて新たなチャレンジをする
余裕だって生まれるわけです。

現在の状況を見て
新型コロナウイルス感染症対策の
融資制度を積極的にお勧めしてきて
よかったと感じています。

安全性も必要だけど、適度な危機感を持てるように。

融資制度を活用して
預金残高を一時的に増やすことで
経営に対する安心感が高まったのは
事実だと思います。

ただ、
その安心感が高まった状態のままでいると
経営の意思決定にも影響が出てしまいます。

手元の預金残高は
取引をする度に通帳やネットバンキング
を通じて確認することになります。

以前に比べて多くなった預金残高を
確認すると、多少減ってきていたとしても
まだまだ大丈夫という意識も
生まれてしまうものです。

これまで預金残高は1,000万円前後だったものが
コロナ対策融資などの活用によって
預金残高が4,000万円に増えたとなれば、
それが3,800万円に減ったとしても
大きな危機感にはなりませんよね。

一方で借入金の残高は
返済予定表や会計ソフト、
試算表などのレポートを確認しないかぎり
目にすることはありません。

預金残高が3,800万円の状態に対して
借入金の残高がいくらあるか。

2,500万円なのか、
3,500万円なのか
でも状況が変わりますよね。

借入金の残高が3,500万円で
返済もこれからスタートするが
預金残高は3,000万円にまで
減ってしまった。

となってしまっていると
これからどう借入金を
返済していくのか
早く手を打たないといけません。

経営に対する安心感を高めることは
必要ですが、同時に適度な危機感を
持てるようにしておきたいものです。

貸借対照表の情報の理解が欠かせない

経営に対する安心感と共に
適度な危機感を持つために必要なことは

貸借対照表の情報を理解すること

です。

預金残高がどれだけあって
それに対する借入金がいくらあるのか。

いざとなれば、
解約できる積立金や保険の契約など、
売却することで現金化できる資産
がどれだけあるか。

まだ回収できていない売掛金、
これから支払いが必要になる債務
がどれだけあるか。

こうした貸借対照表の情報を
常に確認しておくことで
安心感とともに適度な危機感を
持ち続けることができます。

もし、
こうした情報を確認できていない
のであれば、
確認できる環境を用意しましょう。

顧問契約をしている会計事務所から
報告してもらうこともその1つです。

【編集後記】

昨日も長男、次男を見ながらの
在宅でのお仕事。

のつもりでしたが、
あまりはかどらないので諦めて
次男とはあつ森、トランプをしたり
して過ごしました。

少し遊んでいると
今度は長男と次男で
遊び出してくれたのですが、
それはそれで二人でテンションが上がって
目が離せなくなってしましました(^^;

【昨日の1日1新】

・たねや 五六あわせ

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