増えた水位を保てるように。
コロナ対策融資が進んでいます
お客さまのもとに日本政策金融公庫の
コロナウイルス感染症特別貸付の融資によるお金
が続々と入金されています。
4月に入ってすぐに融資の申込みを
された事業者の方々です。
申込みから1ヵ月半から2ヵ月弱の期間が
掛かっていますが、
日本政策金融公庫の方には
大量の申込み手続きがある中、
電話や書類だけでの審査などで
ウイルスの感染防止に配慮しながら
スピード感をもって対処頂けていることに
は感謝ですね。
さらに、会社やお店の立場からすれば
今後、再び感染が拡大するリスクに備えて
日本政策金融公庫の融資だけでなく
民間の無利子・無担保融資制度も活用
しておきたいところです。
先に備えて資金を厚く。民間の実質無利子・無担保融資も併用しよう。
さらに、現在(2020/6/2)閣議決定されている
令和2年度第2次補正予算案では
日本政策金融公庫のコロナウイルス感染症特別貸付の
実質無利子や利子の引き下げ、
民間の実質無利子・無担保融資制度の対象と
なる融資の上限額も引上げられています。
第2次補正予算案の成立を確認して
手続きを進めるのも1つの手ですね。
預金残高が増えた今こそ、減らさない仕組み。預金と借入の残高に要注意。
お客さまに対しては
コロナウイルス対策の融資を
申込みする際の融資希望額について
売上がコロナの前の水準に戻らなくても1年は事業を続けられる金額
とするようお伝えし、
場合によっては試算をしながら
手続きを進めて頂いています。
そのため、
いざ融資のお金が入金されると
預金残高も一気に増えること
になります。
もちろん、
借入金の残高も同じだけ
増えていることになりますが。
例えば、
融資を受ける前は
現預金の残高 500万円
借入金の残高 400万円
だったところに
2,000万円の融資のお金が
入ってくるわけです。
すると
現預金の残高 2,500万円
借入金の残高 2,400万円
といった数字になります。
経営者の立場からすると
これまで保有したことのない
預金残高を持つことになりますし、
通帳の預金残高を目にすると
気が緩みかねません。
500万円だった預金残高が
2,500万円に変わるわけです。
だからといって
簡単に使っていいお金が
増えたわけではありません。
売上の回復がままらない事業者に
とっては数ヶ月の赤字補填に充てる
ことは致し方ありませんが、
売上が回復基調にあるのであれば、
今回、増えた預金残高を減らさない
ことを目標にしましょう。
そのためにも必要なことは
お金と借入の残高推移を常にチェックすること
です。
預金通帳の増えた預金残高だけを見ると
気が大きくなってしまうので、
借入金の残高を常に確認をします。
今回のコロナウイルス対策の融資では
元金の返済を据え置く、
返済しなくてもいい期間、
据置期間を設定している
事業者も少なくありません。
実際のところ、1~3年ほどは
借入金の残高は減らないわけです。
いざ、据置期間が終わって
返済がスタートするという段階になって
返済に充てるお金がない、
ということにならないように
しておかないといけませんよね。
新たな売上の確保、
経費の見直し、削減を進めて
返済がスタートする時に
お金を残しておけるように
今からの取り組みが欠かせません。
第三者のチェックは有効です
お金と借入の残高をチェックし続ける
現預金の残高をなるべく減らさないようにする
経営者自身、経理担当者自身が
心がけて、実践できればいいのですが、
全て経営者の方がそうできるとは
限りません。
預金残高が増えている、
借入金はしばらく返さなくていい、
わけですから。
こんなときこそ、
第三者のチェックが有効に
なります。
外部の専門家などに
毎月の売上、利益とともに
現預金、借入金の残高の
数字をチェックしてもらいましょう。
残高を減らしてはいけない、
という意識を常に持てる環境
にするということです。
預金残高が増えた今こそ、
お金を減らさない仕組みが
求められます。
【編集後記】
昨日から息子たち学校や保育園も
本格的にスタート。
日常に近付いてきましたが
まだまだ無症状で感染している方も
いる可能性を理解して
行動しないといけませんね。
【昨日の1日1新】
・東洞院SOU 牛カツ定食