私が税理士を目指そうと思った頃から意識しているキーワードに「信頼残高をコツコツ貯める」というものがあります。
信頼残高とは
約10年前、友人の紹介でスティーブン・R. コヴィー「7つの習慣」という本に出会いました。この中では、お金を入れると残高が増え、必要なときにお金を引き出せる銀行口座を例えに、人との信頼関係を貯えておくことを「信頼口座」と表しています。
人に対して礼儀正しく接する、親切にする、約束を守るという行動を繰り返していれば、「信頼口座」の残高が増え、頼りにされ、安心感を与えることができます。
この「信頼口座」の残高を「信頼残高」と言います。
信頼残高を貯めるには
礼儀正しくする、親切にする、約束を守る、こういった行動により少しずつ信頼残高を増えていきます。信頼残高が多ければ、人とのコミュニケーションにおいて多少言葉が足らない、といったことがあっても信頼関係ができているので、大きな問題になることはありません。
一方で、日頃から無礼な行為をする、見下す、無視する、気まぐれな態度といった行動は信頼残高を減らすことになります。もし、信頼残高がマイナスになっていれば、それは人から信頼されていないということです。
したがって、信頼残高を貯めるには日頃の行動の中で、礼儀正しく、親切にする、約束を守る、を意識しなければなりません。もし、信頼残高が減るような行動を取ってしまった場合には、すぐに行動を反省し、改善する、謝罪するといった行動が必要です。
とにかく信頼残高をコツコツ貯める
信頼残高に十分な残高があれば、それは人との関係が良好であり、コミュニケーションも楽しい、充実したものになるでしょう。税理士の仕事では、お客様とのコミュニケーションは非常に重要で、信頼関係の構築が欠かせません。もちろんプライベートでも十分な残高にしておくべきです。
ただ残念なことに、この信頼残高は銀行口座の残高のように今いくらあるのか、十分な貯えがあるのか、マイナスになっているのかが分かりません。
そのため、将来、人生を振り返るようなタイミングが来たとき(いつ来るか分かりませんが、)に、少しは信頼残高が貯まったかなと感じることができるよう、とにかく信頼残高をコツコツ貯めていきたいものですね。
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編集後記
昨日は今月予定している弊事務所主催のセミナー準備で
協力してくれている友人との打ち合わせをしました。
ひとり税理士事務所ですが、一つの目的に向かって行動する
仲間がいるのは心強いですね。開業以来、事業をするにあたり
多くの方のチカラを借りていることを実感しています。
日々感謝です。