補助金はきっかけにしたとしても、補助金ありきにはしない。

目的がぶれないように。

20200910

補助金を受けることが目的・・・

新型コロナウイルスの影響を受けて
国や地方自治体の補助金の存在を
知ることになった事業者の方も
少なくないと思います。

それまでも
IT補助金や持続化補助金、
ものづくり補助金といった制度
がありましたが
こうした制度を利用する方の多くは

予定していた設備投資の内容が補助金の要件を満たすものだった

という理由だったのでは
ないでしょうか。

一方で新型コロナウイルス感染症に
よって事業にダメージを受けた
事業者向けに
多くの給付金や助成金の制度が
用意されたこともあり

補助金も受けることができるものはなるべく受けておきたい

補助金を受けるためにどんな投資をするか

と補助金を受けること自体が目的に
なっているケースも見受けられるように
なってきました。

ただ、
補助金を受けること自体が
目的になってしまうことは
少しもったいないな、
と感じるんです。

補助金はきっかけにしたとしても、補助金ありきにはしない。

補助金制度の位置づけとしては

補助金はきっかけにしたとしても、補助金ありきにはしない

というスタンスを持っておきたいな
と考えています。

もともと資金面での課題を
クリアさえできれば
投資したかったことがあった。

そんな時に、
その投資が要件に該当する
補助金制度があって
資金面での課題をクリアできそう
という見込みがあるので
補助金をきっかけに設備投資をする。

本来の補助金制度のあり方って
こうした活用法じゃないでしょうか。

一方で、
補助金制度があるから
この補助金制度に見合った設備投資を
してみよう。

と補助金ありきで設備投資を
行った場合はどうでしょうか。

もともと設備投資をする予定も
なかったところに
補助金を受けることを目的に
設備投資を行うわけです。

実際に設備投資をしたものの
そこまで事業に活用できるものでは
なかった。

補助金を利用したことによる
報告書の作成などの手間が
返って増えてしまった。

補助金を利用された方から
そんな声を聞いたこともあります。

補助金制度を利用するために
実際の設備投資だけでなく
専門家への報酬や
手続きの時間などのコストが
生まれます。

そうしたコストの発生、
設備投資をすることで
何が得られるか
まで見極めた上で
補助金制度は活用したいものです。

補助金がなくても必要なことかどうか

補助金制度を活用して
設備投資をしよう。

そう考えるときに

補助金がなくても必要なことかどうか

をもう一度確認してみましょう。

補助金としてお金が入るから
とりあえず投資をしよう、
という発想になっていないか。

補助金を受けるということは
国や地方自治体の税金を
どう使うか、ということでも
ありますよね。

税金の使い方として
その補助金制度を使った投資が
ふさわしいかどうかという意味でも
確認してみませんか。

【編集後記】

京都府の補助金の対象期間、申請期間が
延長になった件、
ある問い合わせでHPを確認したので
延長の事実を確認することができました。

こうした更新情報はいち早く
確認できるようにしないと
いけませんね。

【昨日の1日1新】
・ミシュランの星付きシェフの本

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