会社の繰越欠損金(税金計算上の赤字)は早く解消した方がいい!

将来、会社をどうしたいか、です。

20160427

個人は3年、会社は9年(10年)

個人は3年、会社は9年(10年)


何かというと
個人事業や会社の税金計算上、
赤字が発生した場合に
その赤字を翌年以降に
繰り越すことが
できる年数です。


翌年以降に繰り越す赤字
のことを「繰越欠損金」
といいます。


「繰越欠損金」があることで
税金の負担が減ります。


例えば、
今年100の利益が出た場合、
「繰越欠損金」がなければ
30の税金(所得税や法人税)
が発生するとします。


けれど、
もし「繰越欠損金」が100あれば
今年100の利益が出ても、
利益100から繰越欠損金100を
引いて税金の対象となる利益が0
となり、税金が発生しないのです。


この「繰越欠損金」は
個人なら3年しか繰り越せないのに
会社なら9年(平成29年4月以降に
始まる年度に発生した赤字なら10年)
の期間、繰り越せます。

会社の繰越欠損金はいち早く解消した方がいい!

個人より会社の方が繰越欠損金
の期間が長い。


これが、
個人から会社を設立するときの
メリットの1つと言われること
もあります。


けれど、
必ずしもそうではありません。


繰越欠損金の期間が長いこと
で会社の経営者の中には
こんな考えになる人も
いるからです。


何らかの事情で比較的
多額の繰越欠損金が発生した
場合です。

繰越欠損金の期間が長い
(9年or10年ある)

→早く利益を出すと税負担が出る

→あまり利益は出したくない

→利益を出さないのでお金が残らない

→企業も成長しない

→役員、従業員の待遇も改善しない


こういう意識を持つことより、
発生した繰越欠損金を
いかに早く解消するか、
そのために
いかに利益が出る体質にするか
を考えた方がいいです。

何の為に会社を経営するか

何の為に会社を経営していますか?


「とにかく税金の支払を減らしたい」


それとも
「毎年、利益を出して成長する」
「会社のメンバーが働きがいを感じる
とともに給料もアップする」
「経営者、従業員、その家族が
幸せになる」


どちらを目指して
会社を経営しますか?


後者のような目的があるので
あれば、
繰越欠損金があるから
利益を出したくない、
とはならないですよね。

まとめ

会社の繰越欠損金の
期間が長いことは
メリットと考えず
利益を継続して出すことを
意識する方がいいです。


【編集後記】

繰越欠損金をどうするか
を判断するためにも、
そもそも
将来、会社をどうしたいかの
ビジョンを明確にすることが
大切ですよね。

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