確認するだけで終わるのはもったいない。
決算の振り返りで
お客様と決算の振り返りを
行うときに
同業他社の経営指標を
お客様と一緒に確認すること
があります。
お客様の決算の結果が
同業他社の経営指標と比べて
どんな傾向になるのか。
客観的に自社の数字を
確認することができます。
同業他社の経営指標は
こうしたところで確認します。
・経済産業省ローカルベンチマーク
・TKC経営指標(BAST)要約版・速報版
同業他社の指標はあくまで参考だけど確認して目指す場所を決める
同業他社の指標を確認する、
といってもあくまで参考情報
としても位置づけです。
同業他社の優良企業の
売上高経常利益率が10%、
だからといって
同じように
売上高経常利益率10%を目指そう
というものではありません。
まずは
経営者自身が実現したい
自社の理想の状態を考えること。
経営の安全性を高めるために
預金残高が○○万円になるように。
将来的な設備投資に向けて
毎年○○万円を手元に残せるように。
社員の平均年収○○万円を
実現したい。
そして、この理想の状態を
実現するための指標として
同業他社の経営指標を
参考にするわけです。
同業他社の
売上高経常利益率が10%を
達成することで
理想の状態に近付くことができる。
だから
売上高経常利益率10%を
目標に設定しよう、
という流れになれば
売上高営業利益率10%を
目指す根拠も明らかですよね。
自社が目指す場所を決めること
同業他社の経営指標を確認すること
はあくまで自社が目指す場所を
決める際の参考に過ぎません。
同業他社の経営指標ばかりを
気にしすぎると
場合によっては自社の特徴を
失う結果にもなりかねませんよね。
いい食材を使った料理を
低価格で提供することで
人気を博している飲食店があって
現状の原価率が40%だったとします。
でも、
同業他社の経営指標をそのまま
目標にすると
原価率を30%に抑えよう。
といった目標を設定してしまうと
いい食材を使った料理を低価格で、
という売りを失ってしまいますよね。
あくまで
原価率は40%を維持しながらも
売上高営業利益率10%を目指そう、
と自社が目指す場所を決めること
が欠かせませんね。
【編集後記】
昨日は事務所に出社して
税務ソフト変更に伴う
確認作業を行っていました。
ソフトの変更には
いろいろな手間が掛かりますが
後々のことを考えての判断が
必要になりますね。
【昨日の1日1新】
・みやた カツカレー
・iOS14