税金が発生しないこと=いいこと、でしょうか。
税金が発生しないことがいいことではない
よく耳にする言葉です。
「今年は税金が発生しなくてよかった」
会社の法人税の申告や
個人事業の確定申告を
終えた経営者の方から
聞くことがあります。
法人税の申告や
確定申告を請け負う
会計事務所からも
「今年は税金が発生しなくて
よかったですね」
「来年からは税金が出てしまい
そうですね」
こんなコメントがされている
こともあります。
このままだと
税金が発生すること=悪いこと
税金が発生しないこと=いいこと
と受け取ってしまいますよね。
でも、本当は
「税金が発生しないこと」
は決していいことではありません。
税金が発生するよう儲けを出すことの方が大切
会社や個人事業で
「税金が発生しないこと」
はどういう状態なのでしょうか?
会社が支払う法人税や
事業をしている個人が支払う
所得税や住民税は
売上(収入)から経費を差し引いた
儲け(利益)に対して発生します。
儲けに対して20%とか30%の
税金がかかります。
もちろん儲けよりも多くの税金を
払うことはありませんし、
儲けがない、赤字であれば
税金も発生することもありません。
(赤字でも発生する最低限度の
税金は多少あります)
つまり、
「税金が発生しないこと」は
「会社や事業が儲かっていないこと」
でもあるのです。
それでも
「税金が発生していないこと」
がいいことだと言えますか?
まずは税金が発生するように、
どうすれば儲け(利益)が出るかを
考える方が先決ですよね。
儲けを出して発生する税金に対して節税する
会社や事業を経営する限りは
まずは目標とすべき儲け(利益)
をいかに確保するかに注力すべきです。
その上で決算の予測、納税の予測を
する中でお金を掛けなくてもできる
節税や無理のない範囲での節税を
行えばいいですよね。
儲けがあって、
その中から税金を支払うからこそ
お金も残り、将来の設備投資や
緊急時に向けて貯めることができます。
税金を減らすことだけに集中
してしまうと、
税金は減ったけど、
儲けもなくなり、
お金もなくなった、
そんなことになりかねません。
まとめ
「税金が発生しないことがいいこと」
と考えるより、
むしろ
「税金が発生することはいいこと」
と捉えて、
いかに儲け(利益)を出すかを考える。
その上で発生する税金に対して
無理のない節税には
とことん取り組む。
そう考える方が楽しいですよね。
事業でしっかりと儲けを出して頂いて、
経営者の方、従業員の方、
そのビジネスでのお客様が幸せになる。
そのためのサポートでありたいものです。
【編集後記】
相続税対策といって
税金が減ることを
アピールするような
ビジネスもよくありますよね。
でも、そういった声にも
躍らされることなく
何が本当に必要かを
見極めないといけませんね。
相続税は持っている財産に
対して発生します。
相続税が減るということは
財産の価値も減っている
ということです。。
その価値の減少が一時的な
ものであればいいのですが。。
【昨日の1日1新】
・あるフォーマットを使っての
キャッシュフロー改善に向けた
お客様との打合せ
【昨日の1日1捨】
・事務所デスク内の不要な封筒
→少しずつデスクの中が整理されて
きました。